晴れ、28度、83%
果物屋の店先に、ライチに実が並び始めました。香港、スイカは一年中どこからか輸入されています。ライチを見ると夏だと感じます。このライチ、お隣のシンセンやトンガンから運ばれてきます。
ライチ好きの私、はて、初めてこの実を食べたのは?と思い起こしてみました。30年以上前の羽田空港です。当時は、国際空港でもあった羽田。東京から福岡に帰るには、新幹線よりスカイメイツを使って、飛行機での方が安かったように記憶しています。その羽田の国際線乗り場の方にあった、確か、南国酒家で食べた冷凍のライチが初めてでした。 食事の最後に冷凍のライチが、たった一粒出てきます。飛行機の発着を見る楽しさも手伝って、このライチのために、幾度も足を運びました。
まさか、こんなに安くいっぱいにライチが食べられる所に、こんなに永く住むとは、思っても見ませんでした。お隣のシンセン、つい10年ほど前まで、ちょっと町から離れると、ライチの木が植わった山が沢山見られました。今では山は崩され、工場地、住宅地にそして道が次々に造られています。あの、ライチの木はどこに行ったのでしょうね?
これからの季節シンセンの道端には、ライチ売りが、リヤカーにライチを乗せて売っています。シンセンから戻ってくる家人は、いつも私のために、5ポンドも入った竹籠のライチを持って帰ってくれていました。「汚いから、よく洗って。」といつも念を押します。
洗って、実だけにして、冷蔵庫に一晩。一人で、あっという間に食べてしまいます。
ライチは、家人が持ってきてくれるものと、思っている私、昨年は、一度も食べませんでした。ライチも良く実のつく当たり年と、そうでない年があります。たまたま、昨年は、家人忙しくて忘れていたようです。今年は、まだ出始め。逃すまいと、久しぶりに自分で買ってきました。 ライチの蜂蜜も、シンセンの道端で売られています。ところが、きちんと精製されていないので、冷蔵庫に入れていてもすぐに泡が浮いてきます。
ライチの木は、木姿が好いとは決して言えません。葉っぱも趣のある葉ではありません。地味な木から、重たく赤い実を付けた枝が、垂れているのは可愛いものです。それにこの木には、面白い虫がいます。ライチランタンバグ。色も派手、形も面白いこの虫、滅多に見ることが出来ません。シンセンのライチの木と一緒にこのライチランタンバグも、どこかに追いやられたのでしょうね。