雨、28度、91%
産まれて高校卒業まで生活した福岡、私にとってふるさと。その福岡、埋め立ては進む、バイパスは出来る、次第に知らない土地に感じます。福岡の西の方で産まれ育ったので、元々東や南には、トンと疎く、おそらく私が言う福岡は、中州の辺りから西にかけての狭い範囲のことです。
変わって行く福岡で、変わらず出迎えてくれる景色。福岡城跡のお堀端です。
2ヶ月前には、桜には間に合いませんでしたが、八重桜が満開。確か、まだ、お堀には蓮の気配すらなかったと思います。
雨上がりの早朝、蓮の葉に溜まる水は、コロコロと丸く愛らしい姿です。昔と違うのは、アオガエルが見られなくなったこと。町の真ん中のこのお堀端にも、蓮の葉の上を、ぴょんぴょんと飛ぶアオガエルがいました。保護色なんでしょうね。葉っぱと寸部違わないきれいなグリーンでした。
水辺に蓮。この取り合わせは、洋の東西に見られる景色です。もちろん、香港も蓮の咲く池があります。池や湖、お堀などに佇むと静かな湖面に景色が映ります。木立がそのまま湖面に映るのを見ていると、
ふーっと深呼吸をしたくなります。
アオガエルはいなくなりました。それでも、夏の間、お堀には蓮が彩りを添えてくれます。次に、この堀端に立つのは2ヶ月後。盛りを過ぎた蓮の花が、きっと待っていてくれるはずです。