曇り、17度、84%
ハリソンフォードとミッシェルファイファーが共演と聞き、興味あって映画館に足を運んでみた映画、数年前のことです。映画自体、それほど面白みがなくて少しスリラーがかった筋立てでした。邦題は知りませんが、確か、[WHAT LIES BENEATH] が原題です。
この映画の中で、たった一コマ記憶に残るシーンが窓辺に飾られたたくさんのスノーボール。ハリソンフォードとミッシェルファイファーが演じる夫婦の歴史のように窓辺に飾られていました。
スノーボール、丸いガラスの中の液体の中に舞う白い雪、様々なフィギュアが中には入っています。ひっくり返すと、雪がまあるいガラスの中を舞います。単純なお飾りですが、繰り返し繰り返しひっくり返しては、雪の舞う様子を眺めます。小さいときからこのスノーボールが好きですが、何故か買ったことも頂いたこともありません。数年前のクリスマス前、ウェッジウッドの店先に、スノーマンのスノーボールが並んでいました。お土産屋さんのものとは違って、いい作りです。2,3度通って手に取って眺めました。欲しいのですが、置物が増えると掃除が大変です。ほこりを被ったスノーボールなんていただけません。次の年、やっぱり頭からは慣れないスノーマンのスノーボール。ウェッジウッドに行き在庫があるか尋ねました。スノーマンのスノーボールは、前年限りの生産だったそうです。非常にがっかりしました。いえ、今でもがっかりしています。そんなに高い買い物でもなかったのに、何故買わなかったのかな、こんな思いは意外に何年経っても忘れません。
その年のクリスマスに、主人が買ってくれたのが、見出し写真のスノーボールです。これはスノーではなく、キラキラしたものが中を舞っています。オルゴールもついています。私の枕元、出窓のところに一年中置いています。スノーボールを通して、向こうの景色を見るのも面白い。たった一つですから、こんな私でもほこりを直ぐに払います。ひっくり返して、キラキラが中を舞うのを見ると、顔がほころんでいます。
一つで充分、そう思ってはいるのですが、スノーマンのスノーボール、どこかで見つけたら今度は即買うつもりです。2つまでならほこりだって、払ってやることが出来そうです。
でも、大小様々なスノーボールが並んでいた映画のワンシーン、かなり強烈に心に刻まれました。