チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

和三盆

2015年01月16日 | 日々のこと

曇、15度、86%

 ひと月近くも朝からチクチクとやっていますと、体は使いませんが何やら甘いものが急に食べたくなります。きっと、頭の中が糖分を欲しているのかもしれません。度々立たなくていいように、身の回りにはお茶やらお菓子を置いてチクチクをしています。立てないのはモモさんが膝の上にいるせいです。チクチクをしていますから、手を汚さずに口にポイと放り込めるものがいいなあと思います。クッキーでも指先にバーターの香りが残りますし、おせんべいなどはお醤油が付きます。

 年末頂戴したお干菓子があるのを思いだしました。和三盆から作る打ち物のお干菓子。小さい頃は香川の方からよく和三盆糖を頂きました。母が、貴重なお砂糖だと言って自分一人で舐めていました。その後、時折お茶菓子になるお干菓子がこの和三盆糖から作られることを知りました。でも、実はちっともお干菓子を美味しいとか、食べたいとは思いませんでした。おあんの入ったお菓子の方が魅力的。和三盆といわれるお干菓子が美味しいと思うようになったのは40を過ぎてからです。和菓子らしい色合いに、小さな様々な形、口に含んだときのすっと溶けて行く和三盆のおいしさ、品の良いお砂糖ですから、日本茶でなくても、コーヒーにも紅茶にも合います。

 和菓子は目にも美しく、口にも福を運んでくれます。40を越して美味しいとしみじみ思う和三盆、最近はこの打ちものと呼ばれるお干菓子の木型に興味があります。木型は和三盆に模様を付けるものです。木型をポンと叩いてお干菓子を作るので、打ち物と呼ばれているそうです。木型を作る職人さんが全国でも数少なくなったとか。和菓子の器具を売っているお店で、この打ちもの用の型を見ると、その可愛らしさ、精巧さに幾度も手に取ってしまいます。和三盆を作るわけでもないのに、毎度欲しいと思います。使い込まれて木の色が飴色になった打ち物の型を思い浮かべます。木型で抜かれたものは、プラスチックなどの型と違って柔らかさがあるように思います。

 お干菓子、小さいけれど一つ口に含むだけで、パッと頭が冴えてくれます。お砂糖ですから。それに、もう一ついいことが、和三盆を食べていても、膝の上の方は、においが少ないせいか起きてきません。一人でこっそり和三盆を楽しんでいます。

コメント
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