チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

真田紐

2016年08月20日 | 日々のこと

曇り、27度、94%

 和服を着ている方を見かけると、どうしても目が行ってしまうところがあります。「素敵な着方だな。」と思うと必ず次ぎに目は帯締めを見ています。帯締め、あの帯を締めるための細い紐です。帯締めの色、組み方、模様で随分着物姿が変わるように思います。あんなに細い紐なのに自己主張があると思っています。

 帯締めは絹糸を組んで作られます。平たいものからふっくら組まれたものまで様々です。ある時何かの雑誌のグラビアでスッキリとした帯締めを見ました。平たくてまるで男帯を幅狭くしたもののように見えます。キャプションを読むと、なんと真田紐を帯締めに使ったものでした。真田紐、今テレビで人気の真田親子が考えついたという堅牢な紐です。と言って見渡すと、ありました。箱締めの紐が真田紐です。真田紐も平たいものからふっくらした紐まであります。帯締めと大きく違うところは帯締めは組んで作られますが、この真田紐は織って作られるのだそうです。

 昔の甲冑の結び紐にも使われていた真田帯は丈夫です。昨今の色鮮やかなビニールひもの丈夫さとはまた違います。絹糸で作られた真田紐もあると聞きますが、木綿のしっくりとした真田紐もその紐として持つ品が感じられます。

 お遣い物にとデパートの地下でお菓子を探していました。とある和菓子屋さんの薄物のお干菓子は薄い木箱に入っていました。その木箱は真田紐で結ばれています。「あらこんな木箱と真田紐、誰か私にくれないかしら。」と思ってそのお菓子を手土産にしました。まさか、お持ちしたお家の方、私が木箱と真田紐でそのお菓子に決めたとはご存じないと思います。

 紐好きです。リボンに始まって、チロリアンテープやレースの紐も沢山集めてしまいました。このところ目覚めた真田紐です。真田紐を下駄の鼻緒に使っているものを見ました。真田紐を使うとたとえ色が赤みを帯びたものでも、男物のように無駄なく見えるから不思議です。しばらく、真田紐に凝ってみます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする