晴れ、28度、87%
香港にも動植物園があります。香港島セントラルのオフィス街から山向きに20分上ると入り口に着きます。つまり斜面に出来た動物園です。イギリス統治下時代の総督邸宅の直ぐ真上、日本占領下には「大正公園」といわれていた場所です。
動物園ですが、像やキリンはいません。以前はジャガーがいましたが数年前に亡くなり剥製で保存されています。強いていえば類人猿の種類が多いこと、 亜熱帯の鳥達も広く飼われています。 赤フラミンゴが暑さを避けて木に上っています。
朝は太極拳をする地元の人で賑わいます。この暑さの中を観光客と思しき人が汗ダクで下から上がって動物園にやって来るのを見ると、この動物の少なさにがっかりするのではないかと思います。まだジャガーが生きていた頃には、わざわざジャガーの檻の前までよく挨拶に行きました。我が家からセントラルやガムチョンに買い物に出るときの私の通り道です。ジャガーの檻はちょっと遠回りしなくてはなりません。それでも動物園らしい動物といえばこのジャガーぐらいだと思っていました。剥製になったジャガーはひと回り小さく見えました。早朝この公園からは類人猿達の声が聞こえます。 暑い季節が続きます。早朝が一番の活動時間なのでしょう。
道に立つ案内掲示板には、 動植物園のところにペリカンのマークが付いています。ペリカンがいたのは動植物園ではなく、セントラルのお隣ガムチョンの斜面に20数年前に新しく作られた「香港公園」です。いまでもペリカンがシンボルマークに使われていますが、もう既に亡くなったのだと聞きました。人工の池を泳ぐペリカン、とてもヒョンキンで人気のあった鳥です。オフィスビルから直結している香港公園は、動植物園より歩き易い作りになっています。毎日よく手入れされて、 睡蓮の咲く池には沢山の亀の姿も見られます。
久しぶりに動植物園をひと回りしてみました。都会の中の動物園、 木々の間からはこんな景色が見られます。見出し写真は、白臀長尾猿です。目が合ったのでパチリ。