曇り、26度、70%
日本の家に作り付けたシステムキッチンは天井が高いこともあって、背の低い私には壁面のハッチ部分は日常では使い物にならないと思います。はてどうしたものやら、狭い香港のキッチンは実によく出来ています。とにかく鍋釜の類いの数が半端ありません。その上、調理用の電気器具もあります。収納と動線を考えるうちに思いついたのが、アイアランド式の調理台を置くことでした。
システムキッチンメーカーから出ている物は、流しが付いていたり加熱調理のテーブルが付いていたりしています。調べに調べて辿り着いたのはIKEAでした。福岡にもとてつもなく大きなIKEAが出来ています。2ヶ月前に帰国した折に行って見ました。パーツを組み立てますのでこちらの希望の大きさではありません。しかも可動式ではなく、事故防止のために据え付けされることになりました。IKEAとタイアップしている工事業者の方3人掛かりで4時間、ドンと納まったアイランドキッチンです。
スウェーデン規格ですので背の低い私にはやや高めの調理台となりました。天板は木材です。主人は大理石とおっしゃいましたが、人造大理石しかありません。天然大理石の板は手持ちであります。ならば経年で艶の出て来る木材をと選びました。
ご覧のように、 電気器具を入れたり、下の両引き出しは深さのある仕切りなしの引き出しですので、ストックの物を入れようと考えています。
レストランの厨房の金属パイプで出来たシェルフも考えましたが、この台所には木の物が合っているように思います。まだまだ台所道具は香港の家にあります。食器も殆ど香港です。この台所に私が永年集めて来た物が並ぶのもそう遠くはないと思います。
築80年近い古い家を改築しました。マンションのキッチン、新築の家のキッチンのような整然とした佇まいではありません。この台所に立って思います。その整然としていない様子はまるで私自身です。