雨、25度、91%
今年一番の栗のお菓子は金沢から届きました。栗の砂糖がけかなと間違うくらい栗の形をしています。ところが蒸した栗を粉にしてお菓子に仕立てたものでした。口の中でほろっと崩れます。栗を食べると秋の訪れを感じます。市場にはまだ早い栗ですが、栗がもう熟れているという知らせを聞きます。小さい頃、知人の家の庭で栗拾いしたことを思い出します。広い庭に栗の木が何本もありました。栗を出荷している家ではありません。広い田んぼの中にその家の白壁が見えてくると、なぜかホッとしたものです。
鍵善良房という京都のお菓子屋さんがあります。小さな干菓子はよく頂戴するのですが、青竹に入った水羊羹をいただきました。 節ごとに切られた青竹に笹の葉で蓋をしてあります。細い青竹です。こんな細い青竹に入った水羊羹は初めてです。はて?どうやって食べるのかな。
こんな昔の牛乳の紙蓋を取るような物が付いていました。これで青竹の底の節の部分に穴を開ければ、つるりと出てきます。竹の香りはしませんが、このつるりと出てくるのが楽しくて、あっという間に食べあげました。
お菓子どころの金沢に京都、趣のあるおやつでした。ここ数日庭仕事に精出しました。こんな贅沢なおやつで一息。夏の名残の水羊羹、秋を告げる栗のお菓子。日本の四季の移ろいです。