チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

格子戸

2017年09月29日 | 日々のこと

晴、18度、84%

 家の改築を主人が決めた時、残して欲しいと思ったのは、玄関から座敷にかけての作りでした。書院の作りや欄間、床の間、回り縁、この家の中で佇まいのいい一角です。畳は外されフローリング、天井板も外され吹き抜け、回り縁も半分は壁になりました。床の間、欄間は残してもらえました。

 何分にも古い家です。香港の時はコンパクトなマンション住まいでした。ドアの鍵一つかければ出かけられます。この家の戻って来て8ヶ月になろうとしています。想像していた以上に古い家を守るとは体力が要ります。家の掃除、庭の手入れ、挙句に我が家は二面道路の面しています。昨日のように風が強い日だと、両方の道に我が家の木からの落ち葉が舞います。ご近所からクレームが来る前に道の掃除です。

 家の中も香港時代に比べると、広さが倍近くありますから窓の数も倍以上、家具の数も倍、掃除にかける時間が長くなりました。2階を除いて天井板を外しました。小さな私は家の掃除をするときは脚立を持って回ります。家全部を掃除するのは週二日、後の日は汚れがひどいところだけを掃除します。窓掃除も入れれば半日仕事です。

 窓掃除にはガラスを拭くお雑巾、桟を拭くお雑巾と割り箸一本。それと脚立がお供です。窓は木製からサッシに変わり、大きな窓は桟もなく、ガラスを拭けば綺麗な秋空が眺められます。ところが私が残して欲しいと思った座敷には細かい格子の入ったガラス戸がたくさんです。欄間の下、回縁との境の欄窓、 その上、新しく変えた玄関の戸が格子戸です。 格子戸の桟を拭くのに、割り箸が出て来ます。お雑巾を割り箸に絡ませて一つ一つ拭きます。拭きながら思います、「難儀だなあ。」特に玄関の戸は雨風で汚れます。しかも家の顔、手抜きができません。大変だなあと思っていると気が滅入るので、いつも「お昼ご飯は何にしよう?」とか「お夕飯は何にしよう?」と考えながら拭きあげます。

 和室を残した2階の戸は障子です。お雑巾を使うと穴を作りそうなのではたきをかけるだけです。一番好きなこの家の一角は一番手のかかる代物でした。それでも拭き上げて、清々しくなると思わず顔がほころびます。

コメント
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