マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

怒りを風化させないために

2013-05-28 | Weblog
3,11の原発事故以来、東京電力や政府に対してたくさんの人が怒り続けていますが、
怒りを直接的な言葉で投げつけてしまうと、
霧の中に飲み込まれてしまうだけで、その場かぎりのものになってしまう、ということを痛感しました。
実際に徐々に怒りが風化しつつあります。
怒りを持続し風化させないためには怒りを客観的な言葉に変えて、
あるいは何か別の言葉を創造しなければならないのです。
でも、私にそんな才能がないのが悔しくてたまりませんでした。

マスコミや政府は耳ざわりのいい(気持ちの悪い)空疎な言葉を羅列して
「怒り」を「諦め」と「忘却」へ引っ張っていこうとしています。
怒りを持続しなければ何度でも同じことが起こってしまいます。
怒りこそが原発を辞めさせる原動力になるのです。

3、11を決して忘れないために、あの事故を知った時の身体が震える恐ろしさと、
徐々に明らかになった東京電力と政府の信じられない所業を忘れないために、
私に何が出来るのか、考え続けています。
東北や関東地方に住んでいた多くの人がいろいろな形で声をあげ始めています。
小さな子どもがいるお母さんや、酪農や農業をやっていた人たちが、
手記を書いたり、詩を書いたり、、、
今はその真実の声に耳を傾けたいと思います。
図書館で見つけた下の2冊を紹介します。
読みながら涙が止まりませんでした。
多くの、特にお母さんたちに読んでほしいと思います。

詩集『3・11後の新しい人たちへ』
  中村 純 著
      2012年9月 発行  
    内部被曝から子どもを守る会
    関西疎開移住(希望)者ネットワーク

『避難移住者たちの手記』3.11後の東日本で起きたこと
      2012年6月 発行
    東日本原発事故体験者ユニット
    内部被曝から子どもを守る会
    関西疎開移住(希望)者ネットワーク編






コメント (2)
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