江戸の美
2009-03-04 | 展覧
細見美術館開館10周年記念展 日本の美と出会う-琳派・若冲・数寄の心-
京都の細見美術館コレクションの中から90点をセレクトした展覧会に足を運んだ。
1代目の細見良氏は、丁稚さんから毛織物業界で身を起こした、昭和の実業家。
あの頃は、毛織物業界の人は、政府の後押しもあったのだろうが、
飛ぶ鳥の勢いで、ものすごく儲かったようだ。
初代さんは、飲む打つ買う、といった遊びを全くしない、仕事以外は、美術一筋の人。
仕事人間で、遊びを全くしない美術大好きという点は、私の父と、とても似ている。
2代目は、毛織物業界衰退もあったのだろうか、初代のコレクションを引継ぎ、美術商に。
今、3代目にバトンタッチし、60年余りかけて集めた美術品の数々の中から
今回は、珠玉の琳派・若冲と江戸絵画の代表作、そして茶の湯関連を厳選。
その中でも、酒井抱一が気に入った。
優美な花、植物、生き物をとても優しいタッチで描く。
酒井抱一は、姫路藩主家十五代・酒井忠恭の子、忠仰の次男として江戸で生また。
芸術を愛する家風の影響も色濃く受けて育ったが、33才で早々に隠居し、
兄亡き後、37歳で出家した。
大名の子でありながら、吉原の遊女を身請けしたり、風流人として独自の世界を築いた。
この金魚は、なんとなく、おもかわやさしい(面白・可愛・優しい)ので印象に残っている。
会場では、若い方の姿は見かけられなかった。
ジャンルとしては、弾ける若さは、ない。
静かな世代の、悟りの絵??
ちなみに、作品を熱心に見ていると、年配女性が
「あ、これ、家にあるわ。あら、これも、あれも。こんなのも、あったわよね~」と。
ご自慢ですか・・・?
いや、同じものは、二つとないはず・・・。
贋作か、似たような時代の流行品か。
おそらく同時代の骨董品が、おありなのだろう。
また別の高齢女性、学芸員のごとく、説明して歩くのが、気になった。
つい聞いてしまう。
さらに、これまたお年を召された方々が、ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ、ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ。
50年ぶりの同窓会ではないのだから、
なにもあんなに、会場の真ん中で、立ったまま、まとめておしゃべりしなくても・・・
喫茶店にでも入って、甘いものでも食べながら、お話されたほうが、楽しいのでは?
とは言え、皆さん、お年だし、お年寄りは大切にしないと・・・。
江戸時代の日本画は、今まであまりじっくり観たことがなかったので、
とりあえずは、まず、観ることから始めるということでは、よい勉強になった。
これで私も一歩、じわり、お年寄りの仲間入り・・・・?
京都の細見美術館コレクションの中から90点をセレクトした展覧会に足を運んだ。
1代目の細見良氏は、丁稚さんから毛織物業界で身を起こした、昭和の実業家。
あの頃は、毛織物業界の人は、政府の後押しもあったのだろうが、
飛ぶ鳥の勢いで、ものすごく儲かったようだ。
初代さんは、飲む打つ買う、といった遊びを全くしない、仕事以外は、美術一筋の人。
仕事人間で、遊びを全くしない美術大好きという点は、私の父と、とても似ている。
2代目は、毛織物業界衰退もあったのだろうか、初代のコレクションを引継ぎ、美術商に。
今、3代目にバトンタッチし、60年余りかけて集めた美術品の数々の中から
今回は、珠玉の琳派・若冲と江戸絵画の代表作、そして茶の湯関連を厳選。
その中でも、酒井抱一が気に入った。
優美な花、植物、生き物をとても優しいタッチで描く。
酒井抱一は、姫路藩主家十五代・酒井忠恭の子、忠仰の次男として江戸で生また。
芸術を愛する家風の影響も色濃く受けて育ったが、33才で早々に隠居し、
兄亡き後、37歳で出家した。
大名の子でありながら、吉原の遊女を身請けしたり、風流人として独自の世界を築いた。
この金魚は、なんとなく、おもかわやさしい(面白・可愛・優しい)ので印象に残っている。
会場では、若い方の姿は見かけられなかった。
ジャンルとしては、弾ける若さは、ない。
静かな世代の、悟りの絵??
ちなみに、作品を熱心に見ていると、年配女性が
「あ、これ、家にあるわ。あら、これも、あれも。こんなのも、あったわよね~」と。
ご自慢ですか・・・?
いや、同じものは、二つとないはず・・・。
贋作か、似たような時代の流行品か。
おそらく同時代の骨董品が、おありなのだろう。
また別の高齢女性、学芸員のごとく、説明して歩くのが、気になった。
つい聞いてしまう。
さらに、これまたお年を召された方々が、ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ、ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ。
50年ぶりの同窓会ではないのだから、
なにもあんなに、会場の真ん中で、立ったまま、まとめておしゃべりしなくても・・・
喫茶店にでも入って、甘いものでも食べながら、お話されたほうが、楽しいのでは?
とは言え、皆さん、お年だし、お年寄りは大切にしないと・・・。
江戸時代の日本画は、今まであまりじっくり観たことがなかったので、
とりあえずは、まず、観ることから始めるということでは、よい勉強になった。
これで私も一歩、じわり、お年寄りの仲間入り・・・・?