蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

血管が切れるとき

2009-10-06 | 趣味
私のダンスTeacherアポロンに、先週はお褒めいただき、
昨日は比較的楽な気持で、レッスンに臨んだ。
さあ・・・今週はどんなかな? どきどき、ワクワク。

と思ったのは、最初の数分のみ。

基本のカウントを取りながらのウォーク。
違う!
えっとぉー
違うっ
えっとぉー
えっとぉー、やないやろっ
すみません
わからんのかっ?
あの・・あの・・・
あの・・・やないやろ。わからんのやったら、どこが、わからんのか、言ってみい。
 言わんかったら、わからんやろっ。
は、・・・ぜんぶ・・・


なんで、こんなカンタンなことが出来ない???
 こんな、本当にカンタンなカンタンな単純なこと、なんで出来ないのか、理解できんっ
はぁ・・・なぜなんでしょう・・・頑張ってるんですが・・・
ありえんっ

あのな・・・指導してもらおうと思ったら、それだけのことは、しないと!
 (怒りを噛み殺して、爆発しないように必死で堪えているオトナのアポロン)
 ぼーーっと突っ立ってんと、さっさと、やってみんかぁ。
 次から次へ、出来るようになるまで、やるんやぁ!
(汗だく、笑顔なし。涙出そう・・・)フォー・ワン。ツー、スリー・・・よろよろ、ヨロヨロ
ヨロヨロ、するんやないっ

ストーーーっプ!!  
 違う、違う、違う、違う
 何回言ったらわかるんや~。もう、言わんからな。
 3回言っても覚えようとしないヤツには、もう注意はしないからな!

あのな、オレはプロの踊り手や。そんな踊りはな、我慢できないんや。
 最初が肝心や。そこで、許してしまったら、ずっとそのままや。いつまでも出来ないんや。
 キレイに踊りたいんか?
 それとも、だらだら楽々踊りでいいんか?
 どっちや?
キレイに踊りたいですっ!それが目標ですっ!! 頑張りますっ!!

最後の最後まで、アポロンは切れっぱなし。
その日の習得確認のウォークをしたら、あれれ??覚えられていない???
私のアタマ、ザルに水??
アポロンもさすがに、大動脈瘤・破裂直前のような顔。

フォー・ワン。ツー、スリー・・・よろよろ、ヨロヨロ
恐ろしいアポロンの顔はちらりと見るだけにして、あとは意識を集中させ、
何回も何回も、やってみた。
とりあえずは、どうにかスレスレセーフだった・・・。あーーー、恐ろしかった・・・

あれが、ちゃんと出来てなくてクリアーできなかったとしたら・・・
考えただけでも、恐ろしい・・・
鬼と化した腕組みアポロンの前で、いつまでも、いつまでも、エンドレスにやっている図は、
想像もしたくない・・・

先生、私、もともとアホなうえに、老化現象で、覚えられないんです。
先生は、お若いから、そんなこと理解できないでしょうけれど。
もっと、年寄りをいたわってください。

と、何回言おうかと思ったことか・・・。(言わなかったけれど)

レッスンが終わったあと
アポロンは、「レッスン、あんなかんじで、いいですか?」と笑顔。
私は、その笑顔には反応できず、怯えながら
「は、刺激になっていいです」と、へらへら言う。
しっかりトラウマは根付き、少々のアポロンの笑顔や褒め言葉には、動じなくなっている。

というわけで、今もあの恐怖が残っている。
昨夜は、帰ってきてから、自宅のリビングで、何回も何回も復習を繰り返した。
あれ? あれれ? 忘れちゃってる。
来週のレッスンを考えただけでも、濃いブルーの深い闇に落ち込んだ。