蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

太陽、地球、月

2009-10-05 | 
ワインが、なぜか、いつも家にどっさりある。
常日頃、箱のまま積んであるが、ついに、ワイン・セラーなるものが来た。
ワインを適温に保つ、ワイン専用電気貯蔵庫だ。
家人がオーダーしたものだが、音がうるさくて、どうも気になる。
要らないんだけれどなあ・・・、こんなもの。

私はどうして、こんなに食べ物に、こだわりがないのだろう。
家人は、こだわりの人。
特に高級なものが大好き。
昨日、飲んだのは、自他共に認める超グルメの知人が厳選した赤ワインなのだが、
確かにそのワインと、お届け牛肉(なんと、格付け証明書付き)は美味しかったが。

私は、美味しいものはオイシイと感じるのだが、
それはそれで、「で? それが?」と、なってしまう無粋人。
美味しいものは、美味しくないものよりいいし、キレイなものは、キレくないより、いい。
なんでも、良いものは、良くないものよりいい。
否定する気はさらさらない。
なのに、なぜか、こだわりがない。
これって、いい意味で言うと、柔軟性があるってこと?
悪い意味で言うと、なんでもかんでも、受け入れやすく、評価基準がアマい。
間口は広いが、専門性がない。
「絶対、これだけは、ありえない」という最低基準は、自分なりには持っているが。

皆さん、いろんなものにこだわっているのを見るにつけ、興味深く拝見している。
こだわりの分野も、人それぞれ。
素敵なものや、楽しそうなものを見るのは好き。
光り輝く太陽の周りをぐるぐる自転しながら回っている地球。
私は、その地球の周りをひっそり人知れずまわっている、月みたいなものだ。
(月ほど、ロマンチックではないが)
決して、自分では光を発しない。

影響を受けたものを自分なりに吸収し、時には反射する。
自分は強力な鏡になることもある。
そうやって、知らず知らずのうちに、自分の一部になっていく。
それは錯覚かも知れないが。
受け身で、スロー・スターターってことだ。

なんでも一期一会の精神で、ありがたく接することを心がけたい。