蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

無念の旅 郡上八幡 ②

2009-10-27 | 
長良川温泉、宿泊は清流・長良川に面する、創業150年の老舗旅館。
露天風呂は、ほの暗い明かりに、お湯も濁り湯なので、足元も見えず、
恐る恐る、ぬるぬる滑るなか、足で探りながら入る。
大きな段差も、あちこちにある。
足元がおぼつかないお年寄りなら、かなり危険だ。
ここで滑ったりしたら、目もあてられない。
これは、まあ、クリア。露天風呂を堪能する。
ほっ。まったり。ほっこり。
夕食をあんなに食べたのに、二次会もたっぷり、食べる、飲む。
すごい食欲だ。
私は本当に緊張しているのか???
酔っ払うほど飲んでいなかったが、
皆さん、翌朝ゴルフを控えているため、早めにお開きとなった。



翌朝は、男湯と女湯が入れ替わっているので、昨夜とは違うお風呂で、朝湯を楽しんだ。
夫たちのゴルフ組は、早朝出発だが、
観光組は、旅館出発までには、時間はまだまだある。
一人でゆっくり朝食を食べ、、のんびり部屋でくつろいでいた。
そろそろ準備にとりかかろうかと、歯磨きをしはじめたばかりのところに・・・
トントントン・・・
「皆さん、もう、9時に玄関前で待っておられます。降りてきてください」
と、添乗員さん。
え??
時計を見ると、9時を過ぎている。
スケジュール表には、9時40分となってたけれど・・・???
荷物という荷物、すべて、部屋のあちこちに、ひっ散らかしたまんま、
セフティ・ボックスにも貴重品は入れたままである。
これ、どうやって、開けるんやった??? 

コ、コンタクトレンズが取れない!!
コンタクトレンズ・ケースは、どこ?
着ていく服はどこ? コートはどこ? クローゼットには何が入っている?
そんなことで迷っている暇はなく、大急ぎで、バババババ!!!!と仕度。
大切に使っているミニバッグも、形を整える余裕もなく、グチャーっと押しつぶす。
服もコートも靴も、ぐちゃぐちゃに押し込める。
そういうときに限って、バッグのファスナーが締まりにくかったり、イライラ。
ギューギュー詰めて、慌てて閉めると、ファスナーに指を噛まれた。

ふーふーいいながら、バッグを左右に振りながらフロントに降りて行くと、誰もいない。
皆さんは、すでに外に出て、全員集合。
人待ち顔の、顔、顔、顔。
「すみませぇ~ん」
私の弱々しいマヌケ声に、皆さんの、し~~ん、とした反応が痛い。

あとで、同行の知り合い、Yさんに、
「9時集合なんて言ってました? スケジュール表は、9時40分でしたけど」
と小声で訊ねてみると
「あら、おっしゃってましたよ。はっきり2回、説明されてましたけど」
と、きっぱり、クールなお返事に、私は、しゅーーん。
そんな説明、いつあった?
全く記憶にない・・・なぜなんだろう???
(つづく)