蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

反面教師は立派なのか?

2021-01-08 | 暮らし
断捨離のCM。
スマホ遊びをしようとすると、画面あちこちで目にする。
散らかった室内(左側)→断捨離後の室内(右側)
どこが変わったかというと、センターテーブルに置かれていたモノが無いだけ。
わたしは、お客さんを迎える直前によくこういう掃除法、緊急整理法を取る。
わたしの場合は、単なるモノの移動、ワープ。
断捨離では決してない。(胸を張って堂々と主張するようなものではないが)

CMに使われている、他のキッチン写真。
断捨離前。
ん?別に普通やん。むしろ片付いているぐらい。
モノをしまい込んだり片付けたり、捨てたりすると、わたしにおいては、料理をする気力が失せる。
キッチンにおいて、断捨離と、料理とではどちらが大事か。
言うまでもない。
もし、息子の嫁でもいたら、まあなんと散らかり放題、デタラメおかあさん!と、眉をひそめることだろう。
息子に嫁がいなくて、こころの底からほっとする。
(こんなところで、こころの底から自分の自堕落を肯定していてはいけない)


そもそも、あのキャッチコピー。
「貧乏は継承され、娘を不幸にする」、、、だかなんだか正確には忘れたが。
「貧乏な家ほど、モノが多い」、、、なんていうのもある。
キャッチコピーの妙技、わかっていながら、何度も見てしまう、読んでしまう。
体験者の手記風の同じ文章を何度か読み、断捨離のCDを買わなくても、考えがまとまってくる。
せっかくの広告宣伝費をかけて、無料で啓蒙啓発してくれているようなもの。
ありがたいことだ。
なかには、買う人もいることだろう。
購買意欲を掻き立てたなら大成功。
何人かが買えば元を取れるのかも知れない。

買わない客としては、、、
この断捨離、禅の精神に通じるらしい。
わたしは、宗教も信じないし、本も読まない、、、が、自然体でやっていることが、偶然、禅だったり、どこぞの教えだったりする。
結果論である。

○○になりたいから、△△する、、、のではなく、△△していたら、○○になった。
幸せになりたいから、○○する、、、のではなく、△△していたら、幸せになった。
みたいなかんじか。
目的を考えず自然体で行っていたら、結果に繋がった。
(目の前の小さな目標は掲げるが)
まるで、胡散臭い新興宗教か、怪しげな営業みたいだ。
商売する気はゼロ。
人に広める気もゼロ。
自分だけに適応している法則のようだ。
(書けば書くほど、怪しげパブ記事風になっている、、、)

まあそれはそれとして。
次女に聞いてみた。
「断捨離広告によると、貧乏は娘に継承されるらしいよ。
どうしてかな?」と。
次女は普通に答えた。
「母親が、優先順序の付け方がわからないからなんじゃない?」

この答えには、ははぁ〜っと、頭が下がった。
わたしは立派な反面教師になっていたのか、なっていなかったのか。
興味深いところである。