逆ギレした。
明らかに、わたしが悪いのだが、それ以上に気分を害した。
これを逆ギレというのだろう。
ムカつく。
昨日、母の居る老人施設に専属シャトルバスで行った。
姉と一緒だったので、バスの最後席に座り、おしゃべりしていた。
途中で前から2番目の席に座っているおばあさんが、わざわざ体を捻って顔をこちらに向け、後方の座席に座っているわたしたちをしっかり見た。
なんか、嫌な予感がしていた。
10分から15分後にバスを降りた途端、くるりと振り返り、そのおばあさんが、わたしの顔をまじと見て、目を見つめて言った。
「うるさいから、バスの中では静かにしてください!」
お喋りしていたのは、ほとんど姉で、わたしは聞き役専門だったにもかかわらず、わたしだけに言った。
ムッとしたものの、大人の対応で「すみません」とわたしは小さな声で答えた。
それ以来、ムカついてムカついて、気分が悪く、不愉快この上ない。
わたしたちのおしゃべりは、大声ではない。
しかも一番後の席。
彼女は前から2番目。その間には誰も座っていない。(それで遮るものがなくて、よけいに聞こえたのかも?)
おしゃべりが耳障りだったのだろう。
密室ではない場で、おしゃべりする方が悪い。
確かに。
100%、こちらが悪い。
なのに、反省どころか、この気分の悪さはなんだろう。
即座に謝ったものの。
バスや電車内で、「携帯電話で話すのは遠慮してください」と、よくアナウンスされている。
それと同じか。
うるさく感じて気分が悪いのはよくわかるが(すみません)、あんなに、ピシャリと直接、きつくモンクを言われると、角が立つ。
腹が立つ。
それが、逆ギレなのだろうか。
話していたのは、ほとんど姉なのに、何故わたしに言う?
それもムカつく原因の一つである。
時折、バス内で話している人がいるが、うるさい場合もあるし、内容が興味深いこともある。
同じ目的地に向かい、行ったり来たりするバスだから、あんなにハッキリ言ったら、今後、顔を合わせるとギクシャクするだろうに、彼女はお構いなし。
が、、、そんなにうるさかったかなあ、、、と、今でも首を傾げている。
シーンとは、していなかったが。
老化すると耳が遠くなることはよくある話だが、耳が益々冴え渡る人もいるようだ。
わたしなど、家で、家庭でも耳栓をして夫の出す大音量に耐えているので、堂々とクレームを言う勇気が羨ましい(恨めしい)。
今も思い出すと、胸に黒いものが、どよっ、どろっと沈着している。
こちらが悪いのに、この気分の悪さはなんだろう。
常識の捉え方に温度差があると感じる。
大きな声でクレームを行って先に攻撃した方が勝ちのようだ。