夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『追憶の森』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の7本目@梅田)

2016年05月09日 | 映画(た行)
『追憶の森』(原題:The Sea of Trees)
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:マシュー・マコノヒー,渡辺謙,ナオミ・ワッツ,鶴見辰吾他

前述の『レヴェナント 蘇えりし者』とハシゴ。
封切り直後の『せやねん!』で、藪恵壹が渡辺謙にまさかのインタビュー。
そうそう、謙さん、阪神ファンですもの。

原題は“The Sea of Trees”、すなわち「樹海」
ガス・ヴァン・サント監督によるアメリカ作品ですが、舞台は青木ヶ原樹海。

富士山麓に広がる青木ヶ原樹海に死に場所を求めてやってきたアメリカ人、アーサー・ブレナン。
樹海入口でタクシーから降りると森の奥深くへ。
持参した睡眠薬で自殺を図る寸前、ふらふらと歩く日本人男性を見かける。
彼のあまりに傷つき憔悴した様子に、どうにも無視することができない。
声をかけると、彼はアーサーに助けてほしいと懇願する。

アーサーは彼のために出口を探すことに。
共に歩きはじめたふたりだったが、一向に出口は見つからないばかりか、
首吊り死体や白骨死体を見たり、足を滑らせて大けがをしたり、散々。
なんとか助け合って歩を進めるうち、お互いが心を開く。

やがて、タクミ・ナカムラと名乗るこの日本人男性に、
アーサーはなぜ樹海にやってきたのか、自分の身に何が起きたのかを語るのだが……。

冒頭、タクシーのドアをアーサーが自分で開閉するシーン。
へ~、運転手さんが開閉してくれるのではないタクシーも日本にあるのかしらんなどと、
どうでもいいことが気になりました。
マシュー・マコノヒーと渡辺謙が並んでいるということにも慣れず、
なんだか不思議な雰囲気に、ま、タダやし、つまらなくてもええわと思いながら鑑賞。
が、このラストはとてもよかった。予想外のファンタジー。

こうして人は気持ちの整理をつける。
生きていればこそ。

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