夜な夜なシネマ

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『純平、考え直せ』

2018年10月08日 | 映画(さ行)
『純平、考え直せ』
監督:森岡利行
出演:野村周平,柳ゆり菜,毎熊克哉,岡山天音,佐野岳,戸塚純貴,藤原季節,
   森田涼花,木下愛華,やしろ優,下條アトム,二階堂智,片岡礼子他

前述の『きみの鳥はうたえる』の上映終了時間と本作の開始時間が10分かぶっていました。
10分かぶっている場合、シネコンなら本編に余裕で間に合うのですが、ミニシアターは微妙。
前日にテアトル梅田に本作の予告編が何分かを電話で問い合わせたら9分とのこと。
ならば『きみの~』のエンドロールが終わる直前に出れば間に合うんでないの。
本作も出入り口すぐの端っこ席をオンライン予約してこのハシゴに臨みました。
目論見どおり、セーフ。

原作は奥田英朗の同名小説。
大好きな作家なのですが、これはイマイチだった印象があります。
文庫化されてすぐに読んだので、もう5年近く前のこと。
よくは覚えていないけれど、奥田さん、無理してイマドキの話を書いていると思った記憶が。

でも、純平役はお気に入りの野村周平
原作より面白いかもしれないと期待したのですけれど。

歌舞伎町のチンピラ、純平(野村周平)は21歳。
ヤクザではあるが、曲がったことが嫌い。
一人前の男になることを夢見ながら、組とアニキ(毎熊克哉)に尽くしている。

ある日、純平は組長から拳銃を渡され、鉄砲玉となることを命じられる。
当日までは存分に楽しむようにと、金も与えられる。
そんな純平が出会ったのは、他の組がケツ持ちをする不動産屋の社員、加奈(柳ゆり菜)。

不動産屋の仕事に退屈していた加奈は、純平に一目惚れ。
加奈に想いを寄せる同僚(岡山天音)が止めるのも聞かず、純平のもとへ。
純平と加奈はすぐにホテルで関係を持ち、以降、一緒に過ごすことに。

純平が数日後に鉄砲玉となると知った加奈は、それをSNSでつぶやく。
すると思いのほか反応があり、見知らぬ人がふたりの行く末を気にし始めて……。

スゴイのはふたりのベッドシーン。
柳ゆり菜ちゃん、どうよ、この脱ぎっぷり。
彼女、NHK朝の連ドラ『マッサン』で、「太陽ワイン」の半裸モデルを演じた子なんですね。
こんなに若くて可愛くて、もう脱いでそんなベッドシーンやっちゃうの!?

ストーリー自体は面白いと思うのですが、なんか薄っぺらい。
薄っぺらいわりにレイプなど暴力的シーンもあって、しんどい。

SNSでふたりを見守ってきた人たちがじっとしていられなくなり
歌舞伎町に駆けつけてふたりを捜すって、う~ん。
上手くいけば『サマーウォーズ』(2009)のように大盛り上がりだけど、
結局誰も彼らを見つけられないし、止められない。
そしてその喪失感も伝わってこないのです。
ヤクザの世界だって、こんなに甘くはないでしょ。

純平が加奈を連れて自分の母親(片岡礼子)に会いに行くシーンはよかったです。
原作をあまり面白いと思えなかったものは、映画化されても同じ感想だなぁ。
でも、評判はいいようです、これ。ふーん。
周平くんがお尻を見たいならば、あり(笑)。

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