夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』

2018年10月30日 | 映画(は行)
『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』(原題:Pitch Perfect 3)
監督:トリッシュ・シー
出演:アナ・ケンドリック,レベル・ウィルソン,ヘイリー・スタインフェルド,
   ブリタニー・スノウ,アンナ・キャンプ,ジョン・リスゴー他

大阪ステーションシティシネマにて。

大学の女子アカペラ部のお話。
最初の作品『ピッチ・パーフェクト』(2012)が予想外にヒットを飛ばし、
続編『ピッチ・パーフェクト2』(2015)をつくってみたら大ヒット。
さすがに大学を卒業したからこの2作で終わりだと思っていたら、
まだ客を呼べると踏んだか第3弾が。これも当たったら次もあるのでは。

バーデン大学の女子アカペラ部“ベラーズ”のメンバーたちが卒業してから数年が経過。
夢を抱いてそれぞれの道へと進んだはずが、思うように行かない。
優秀な音楽プロデューサーとして認められつつあったベッカは、
酷い曲しかつくれないくせして上から目線のバンドにキレて退職。
ルームメイトのエイミーは相変わらず仕事もせずに食べてばかり。

そんな彼女たちのもとへ、大学の同窓会の話が舞い込む。
久々にベラーズのメンバーが集まって歌えるのだと思うと嬉しくて仕方がない。
そろいのユニフォームを着て会場へ乗り込んだところ、
歌うのはベラーズの現役のメンバーだけでガックリ。
落胆を隠せない彼女たちに、ベラーズの現・部長エミリーが詫びる。

すると、前・部長オーブリーがいいことを思いつく。
オーブリーの父親のコネを使い、USO(米軍慰問団)として海外ツアーに参加させてもらおうと。
見事にそれが叶ってベラーズを再結成、一同はツアーに。
しかしそこに真っ当な方法で参加資格を得たバンドたちもいる。
人気DJキャレドも帯同すると知らされ、実はこのツアーの本当の目的は、
出演バンドの中からDJキャレドのライブの前座を選ぶことらしいと噂が飛び交い……。

配給のユニバーサル・ピクチャーズの文字が出るところからアカペラ。
前作同様、最初からウキウキ。

本作ではアカペラ以外のバンドも登場するから、彼らとのバトルが楽しい。
さまざまな演奏を聴いていると、音楽ってどれもこれもいいなぁと思えます。

サスペンスあり、アクションありの作品になっていて、
前2作がヒットしたおかげで、3作目にはこれまで以上のお金を突っ込めた様子。
この辺りもそれなりの楽しさはありますが、やはりいいのは音楽。
最後のベッカの歌には、大泣きとは行かずとも少々涙腺がゆるみました。

第2弾では監督を務めたエリザベス・バンクスジョン・マイケル・ヒギンズのコンビも、
ベラーズを追いかける司会役で健在。
『スウィート17モンスター』(2016)がとてもよかったヘイリー・スタインフェルド
現・部長のエミリー役にもハマっています。

アナ・ケンドリックの歌声は素晴らしい。
酷かった『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』へ。
美声とはこれのことを言うのですよ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする