『マエストロ!』
監督:小林聖太郎
出演:松坂桃李,miwa,西田敏行,古舘寛治,大石吾朗,濱田マリ,河井青葉,池田鉄洋,
モロ師岡,村杉蝉之介,小林且弥,中村倫也,斉藤暁,嶋田久作,松重豊他
「映画の日」に前述の『ミルカ』とハシゴ。満席でした。
さそうあきらの同名コミックの映画化。
『かぞくのひけつ』(2006)も超オススメ、大阪市城東区出身の小林聖太郎監督。
監督自身のご指導なのか、「大阪弁ならまかしとき」でしょう。
関西出身ではない西田敏行とmiwaの大阪弁&神戸弁、完璧。
さてさて、私の弱いもの。
「野球×映画」もそうですが、「音楽×映画」にもめちゃめちゃ弱い。
点数が甘くなってしまうのはもちろんですが、必ず泣きます(笑)。
予告編を観た感じでは『リトル・マエストラ』(2012)に激似、
でも、指揮者が西田敏行と有村架純ではちゃうの当たり前か。
スポンサーの倒産で解散を余儀なくされた中央交響楽団。
歴代最年少コンサートマスターを務めた若きヴァイオリニストの香坂(松坂桃李)は、
ミュンヘン交響楽団に応募するも不採用の通知が届く。
途方に暮れる香坂のもとへ、中央交響楽団再結成の知らせが。
指定された練習場に向かってみれば、なんとそこは廃工場。
集まった面々は、香坂と同じく移籍先の見つからなかった団員ばかり。
再び職業として演奏できることが嬉しくてたまらない。
ヴィオラの阿久津(古舘寛治)、ヴァイオリンのゆきえ(濱田マリ)、
チェロの涼子(河井青葉)、コントラバスの今泉(池田鉄洋)、
フルートの鈴木(モロ師岡)、クラリネットの可部(村杉蝉之介)、
オーボエの伊丹(小林且弥)、ティンパニの丹下(中村倫也),ホルンの島岡(嶋田久作)などなど。
中にはヴァイオリンの村上(大石吾朗)やホルンの一丁田(斉藤暁)という、
いまさら要らないと思われていた団員もいるが、
誰かがその2人にも声をかけてしまったらしく、帰れとも言えない。
廃工場の表に貼られているチラシによれば、復活コンサートは1カ月後。
指揮者は天道徹三郎(西田敏行)とあるが、これはいったい誰なのか。
香坂が団員を仕切って練習を始めようとすると、
廃工場の作業員にしか見えなかった男が、自分が天道だと言うではないか。
練習に遅れて入ってきたのは橘あまね(miwa)と名乗るアマチュアのフルート奏者。
プロの楽団にアマチュアなんてあり得ないと皆は不満を口にするが、
天道があまねをスカウトしてきたらしく、
しかもそのあまねがアルバイトとして皆に再結成の電話をかけたのだと言う。
薄汚れた風体で、不遜な態度を取る天道に誰もが苛立つが、
再結成を仕掛けたのは天道で、天道に集められた中央交響楽団。
不満ながらも練習を重ねるうち、天道の凄さを感じるようになって……。
演奏されるのはベートーヴェンの『運命』とシューベルトの『未完成』。
演奏を聴けるのはちょっとだけという音楽映画も多いなか、これはたっぷり。
指揮指導は佐渡裕氏、エンディング曲は辻井伸行氏の書き下ろしです。
いろいろ、心に染み込む台詞があります。
復活コンサートの開催が危うくなったとき、
プロなんだから報酬なしで演奏はできないと言う香坂に対し、
金で支払われるギャラだけが報酬なのか、
自分たちの音楽を多くの人に聴いてもらえることこそ報酬なのではないかと言う村上と一丁田。
いずれも団員からは見放されていたのに、天道の登場によって2人は変わります。
楽器の手入れを怠っていたという根本的なことに気づかされたり、
気持ちの問題でもあったり、さまざまですが、音楽をやるうえで大事なこと。
オペラハウスのマネージャー役で登場する松重豊は、
相変わらずあんな顔つきなのに(←失礼。)のほほんとして良い感じ。
天道の若かりし頃の役を演じていたのが木下半太だとエンドロールで知ってビックリ。
改造バイクを手がける町工場のおっちゃん役にでんでんと、オイシイ役どころの人いっぱい。
音楽って切ないね。
確かにそこに存在していたのに、一瞬でなくなってしまう。
だけど、誰かと響き合うことができれば、一瞬は永遠になる。
音楽は、美しい。
監督:小林聖太郎
出演:松坂桃李,miwa,西田敏行,古舘寛治,大石吾朗,濱田マリ,河井青葉,池田鉄洋,
モロ師岡,村杉蝉之介,小林且弥,中村倫也,斉藤暁,嶋田久作,松重豊他
「映画の日」に前述の『ミルカ』とハシゴ。満席でした。
さそうあきらの同名コミックの映画化。
『かぞくのひけつ』(2006)も超オススメ、大阪市城東区出身の小林聖太郎監督。
監督自身のご指導なのか、「大阪弁ならまかしとき」でしょう。
関西出身ではない西田敏行とmiwaの大阪弁&神戸弁、完璧。
さてさて、私の弱いもの。
「野球×映画」もそうですが、「音楽×映画」にもめちゃめちゃ弱い。
点数が甘くなってしまうのはもちろんですが、必ず泣きます(笑)。
予告編を観た感じでは『リトル・マエストラ』(2012)に激似、
でも、指揮者が西田敏行と有村架純ではちゃうの当たり前か。
スポンサーの倒産で解散を余儀なくされた中央交響楽団。
歴代最年少コンサートマスターを務めた若きヴァイオリニストの香坂(松坂桃李)は、
ミュンヘン交響楽団に応募するも不採用の通知が届く。
途方に暮れる香坂のもとへ、中央交響楽団再結成の知らせが。
指定された練習場に向かってみれば、なんとそこは廃工場。
集まった面々は、香坂と同じく移籍先の見つからなかった団員ばかり。
再び職業として演奏できることが嬉しくてたまらない。
ヴィオラの阿久津(古舘寛治)、ヴァイオリンのゆきえ(濱田マリ)、
チェロの涼子(河井青葉)、コントラバスの今泉(池田鉄洋)、
フルートの鈴木(モロ師岡)、クラリネットの可部(村杉蝉之介)、
オーボエの伊丹(小林且弥)、ティンパニの丹下(中村倫也),ホルンの島岡(嶋田久作)などなど。
中にはヴァイオリンの村上(大石吾朗)やホルンの一丁田(斉藤暁)という、
いまさら要らないと思われていた団員もいるが、
誰かがその2人にも声をかけてしまったらしく、帰れとも言えない。
廃工場の表に貼られているチラシによれば、復活コンサートは1カ月後。
指揮者は天道徹三郎(西田敏行)とあるが、これはいったい誰なのか。
香坂が団員を仕切って練習を始めようとすると、
廃工場の作業員にしか見えなかった男が、自分が天道だと言うではないか。
練習に遅れて入ってきたのは橘あまね(miwa)と名乗るアマチュアのフルート奏者。
プロの楽団にアマチュアなんてあり得ないと皆は不満を口にするが、
天道があまねをスカウトしてきたらしく、
しかもそのあまねがアルバイトとして皆に再結成の電話をかけたのだと言う。
薄汚れた風体で、不遜な態度を取る天道に誰もが苛立つが、
再結成を仕掛けたのは天道で、天道に集められた中央交響楽団。
不満ながらも練習を重ねるうち、天道の凄さを感じるようになって……。
演奏されるのはベートーヴェンの『運命』とシューベルトの『未完成』。
演奏を聴けるのはちょっとだけという音楽映画も多いなか、これはたっぷり。
指揮指導は佐渡裕氏、エンディング曲は辻井伸行氏の書き下ろしです。
いろいろ、心に染み込む台詞があります。
復活コンサートの開催が危うくなったとき、
プロなんだから報酬なしで演奏はできないと言う香坂に対し、
金で支払われるギャラだけが報酬なのか、
自分たちの音楽を多くの人に聴いてもらえることこそ報酬なのではないかと言う村上と一丁田。
いずれも団員からは見放されていたのに、天道の登場によって2人は変わります。
楽器の手入れを怠っていたという根本的なことに気づかされたり、
気持ちの問題でもあったり、さまざまですが、音楽をやるうえで大事なこと。
オペラハウスのマネージャー役で登場する松重豊は、
相変わらずあんな顔つきなのに(←失礼。)のほほんとして良い感じ。
天道の若かりし頃の役を演じていたのが木下半太だとエンドロールで知ってビックリ。
改造バイクを手がける町工場のおっちゃん役にでんでんと、オイシイ役どころの人いっぱい。
音楽って切ないね。
確かにそこに存在していたのに、一瞬でなくなってしまう。
だけど、誰かと響き合うことができれば、一瞬は永遠になる。
音楽は、美しい。