『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』
監督:永岡智佳
声の出演:高山みなみ,山崎和佳奈,小山力也,池田秀一,古谷徹,高木渉,湯屋敦子,白石麻衣他
声の出演:高山みなみ,山崎和佳奈,小山力也,池田秀一,古谷徹,高木渉,湯屋敦子,白石麻衣他
封切り日に駆けつけるほどのファンじゃないんです。でもほかに観るものがないし。
先週金曜日の仕事帰りに109シネマズ箕面にて。
きっちり毎春公開される劇場版シリーズ第25弾。と思ったけれど、
第24弾が『名探偵コナン 緋色の弾丸』(2021)で、
第23弾は『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』(2019)でした。
そうか、コロナの襲来で1年飛んじゃったのでしたね。
そしてこのシリーズは、作中の時期を春に合わせたりはしないようです。
渋谷ヒカリエでは武装集団が乱入する結婚式を想定した訓練を実施中。←ネタバレすみません。(^^;
新郎新婦役は実際に婚約中の警視庁捜査一課の刑事・高木(♂)と佐藤(♀)で、
コナンや少年探偵団の面々はそれが訓練だと知らずに参列していたものだからビックリ。
聞けば、元警視庁捜査一課の警視正で大怪我をきっかけに退職した村中が、
入院中に運命的な出会いをしたフランス人女性クリスティーヌと結婚することになったのだが、
ふたりの結婚式を襲うという脅迫を受けているらしい。
ところがその犯人は首輪爆弾をつけられており、安室と風見の目の前で死亡。
爆風で飛ばされて転落寸前の風見を安室がなんとか助ける途中、
身動きができずにいる安室に何者かが近寄り、安室にも首輪爆弾を仕掛けて立ち去る。
そいつこそ、世界各地で爆破事件を起こしている謎の殺し屋プラーミャ。
村中とクリスティーヌに脅迫状を寄越したのも奴。
首輪爆弾の解除方法が掴めない安室は、いつ爆弾が作動しても死ぬのは自分だけでいいように、
強化ガラスに囲まれた地下室に潜伏し、風見を通じてコナンに協力を要請するのだが……。
鑑賞後にウィキなどを読んだところ、プラーミャは国籍不明とあるのですが、
観ている間はその呼び名のせいもあり、ロシア人としか思えませんでした。
そしてプラーミャを追って日本に大挙してやってくるのが皆ロシア人なんです。
ロシアとウクライナがこんなことになっている今、ロシア人の話って、どんなタイミングやねん。
しかもどうも話の流れとしては、ロシア人集団は実は善人のようで。
どのタイミングで作られた話か知らんけど、なんだかなぁと思って観ていたら、
いやいや、これは絶妙のタイミングなのではなかろうかと、途中から興奮しました。
日本にやってきたプラーミャは、自分の正体を知る者を皆殺しにしようとします。
そのプラーミャを追ってきたロシア人たちは、故郷でプラーミャに家族を殺された人々。
彼らをもまとめて爆死させる計画を立てているプラーミャに立ち向かうロシア人。
もう、プラーミャはプーチンにしか見えません。
ロシア人みんなが戦争をしたいと思っているわけではないし、反対している人だっている。
この争いで家族や大切な人を失った彼らは、プーチンを殺したいと思っている。
そんなふうにしか見えなくて、すげぇなコナンと思いました。
プーチンの、違った、プラーミャの息の根を止めようとするロシア人たちに、
それはしてはいけない、そこから先は警察がちゃんとやるからと言うコナン。
警察をアテにしていいのかどうかは別として、タイムリーすぎる“名探偵コナン”にただただ驚く。