◆佐藤 愛子 【血脈】上・中・下 文藝春秋◆
佐藤愛子さんの、ご両親.....◆佐藤紅緑・佐藤シナ◆
佐藤さんの祖父の時代から..................
両親・兄弟たち........そして、甥・姪の時代まで綴った.......
「佐藤家の人々」の記録...................。
これでもかぁ~と言うくらい、破天荒な人々のオンパレード........
いえ......それほど珍しくはない.................
一族に1人か2人.......てんなら珍しくないだろう..........
だけど、殆どの人が「破天荒」の集団なのだ、佐藤家は........
こ~なってくると、かなり珍しい................。
祖父は津軽藩士、父親は作家、母親は「もと女優」...........
兄には................
有名な.....◆サトウハチロー◆...................
♪小さい秋 小さい秋 小さい秋 み~つけたぁ♪ の...........。
才に恵まれた人、なんとか「筆」で食べた人...........
まったくの「ろくでなし」.......男たちは賑やかだ...........
とりまく女性陣も.......................
浮気・借金・ヒロポン中毒・自殺未遂・病気・別離...........
あらゆる災難が降りかかる中、意外と図太く生きていく..........
さらに、この一族にはたくさんの人々が群がり...............
罵声・嬌声・悲鳴とともに、阿鼻叫喚とも言える思念が渦巻く.......
いやはや..................
道徳を説くような紅緑、純粋無垢を謳いあげるハチロー........
まるで逆じゃないか................
しかし、読み進んでいくうちに......何かが見えてくる........。
愛子センセの「お見合い写真」..........
愛らしく美しい................。
でもっ、愛子センセは「怒りの愛子」(笑).............
あの刃のように「ぶった切る」発言が小気味よく.............
昔からエッセイを愛読している....................
この激しさは.....「佐藤の血」だったのだな。
「血脈」を読んでいて..................
しきりに、亡き父を思い出していた...................
すこしだけ、疑問が解けたような気がする...............
何かが似ていた........
そして、荒ぶる「わが性格」も、すこしだけ納得できた(笑)。
長い年月をかけて書かれた「連載」を、まとめた本なので...........
「上巻」のリズムが、ちょっとだけ重く読みにくかったケド.........
あとは一気に読み進めた............疲れた(笑)神経が。
ダイジェスト版というか、アルバム的要素のある文庫本........
◆「佐藤家の人々」血脈と私・文春文庫◆
こちらから読んで、興味を持たれた方は、本篇へ進んで下さい(笑)。
・無断で写真を掲載しています.......申し訳ございません。