雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

『老子』に学ぶもの ・ ちょっぴり『老子』 ( 89 )

2015-06-13 08:00:06 | ちょっぴり『老子』
          ちょっぴり『老子』 ( 89 )

               『老子』に学ぶもの

とてつもなくスケールが大きく、そして身近な『老子』

お蔭さまで、『老子』全八十一章を読み終えることが出来ました。
冒頭でも述べさせていただきましたが、本項は『老子』について研究するものでもなく、また正しい意訳を求めるものでもありません。
先人の研究書などを頼りに、『老子』のほんの袖先にでも触れることが出来れば大成功、といった程度を目的として書き進めたものです。
さて、お付き合いいただきました本稿をたとえ一回でもお読みいただいた方にとっては、いかがだったでしょうか。

実は、私が本稿を書いてみようと思った一番の理由は、第七十三章にある「天網恢恢疎にして漏らさず(本稿では、失わず)」という言葉が大好きで、その言葉を紹介したいと思ったことなのです。
『老子』の人物であれ書物であれ、そのスケールはとてつもなく大きく、私などは他の中国の思想家とは一ケタ違う人物だと惚れ込んでいます。もっとも、『老子』を普通の人物と比べることじたいが無意味だともいえるのですが。

このように、『老子』のスケールはとてつもなく大きいのですが、残された言葉の中には、現代に生きる私たちにとって、ごく身近に感じる言葉も少なくないのです。何気なく使っていたり、歴史上の他の人物の名言だとされている言葉の中にも、『老子』を源としている言葉も少なくありません。
拙い本稿ではありますが、『老子』全八十一章の中のどこかから、お気に入りの言葉を一つでも見つけ出していただければ、嬉しく思います。
ありがとうございました。

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コメント
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