世界経済が動揺しているようです。
ユーロ圏内の経済基盤の弱い国が問題になっていましたが、ここにきてアメリカ国債の格付が一部の格付会社で引下げらたことで動揺が激しくなったようです。
まあ、わが国の国債の格付も下げられているのですから、いいんじゃないですか、という気持ちもどこかにありますが、かつてのリーマンショックの経験からみても、格付会社に対する格付を強化することが緊急の課題だと思われます。
それにしても、財政規模からすればアメリカを遥かに上回る借金を持っていて、東日本大地震という災難に直面していて、原発事故は終息の目処が立たず、ギネスブックに登録したいような政権のもとにあるわが国の「円」が、どんどん値上がりしているというのです。
ユーロの基盤が揺らいでおり、アメリカ経済の先行き不安もあって、どういう理論からか「円」に多くの資金が逃避してきているのだそうです。
以前に、それも相当以前のこととなってしまいましたが、私が学んだ「経済原理のいろは」など何の役にも立たなくなってしまいました。
私の「経済理論のいろは」が役立たなくなっても、天下国家に影響を与えるわけではありませんが、もしかすると、『何かが終わろう』としているのではないかという予感がします。
アメリカ国債のピンチはとりあえず回避されましたが、今後長期にわたる緊縮財政を迫られることでしょう。全世界に放出され続けてきた「ドル」は、間違いなくその量を減らし、ある場面ではドラスチックな回収さえされるようになるのではないでしょうか。
わが国でいえば、アメリカ軍に対する基地提供は実に悩ましい問題ですが、おそらく、そう遠くない日に、基地は大幅に削減されることになるでしょう。それもアメリカの一方的な方針として。
「通貨が強くなって滅びた国はない」とよく言われます。ほんとにそうなのかどうか調べたことがないのですが、おそらくその通りだと思います。
ただ、国家は滅びなくても、輸出に依存している企業にとっての打撃は大きく消滅していく企業も少なくないでしょう。個々の企業のことはそれぞれの責任で対処するのが自由経済の基本だなどという人もいますが、その人も私と同じように役に立たない理論に縛られているように思われます。一つの企業が失われるということは、必ず雇用の場が失われているということなのです。今の日本にとって最も重要なことは『雇用の場の提供』なのです。
『何かが終わる』ということは、『何かが始まる』前兆でもあります。
今こそ、「高い円」を武器にしたダイナミックな施策を望みたいものです。
( 2011.08.13 )
ユーロ圏内の経済基盤の弱い国が問題になっていましたが、ここにきてアメリカ国債の格付が一部の格付会社で引下げらたことで動揺が激しくなったようです。
まあ、わが国の国債の格付も下げられているのですから、いいんじゃないですか、という気持ちもどこかにありますが、かつてのリーマンショックの経験からみても、格付会社に対する格付を強化することが緊急の課題だと思われます。
それにしても、財政規模からすればアメリカを遥かに上回る借金を持っていて、東日本大地震という災難に直面していて、原発事故は終息の目処が立たず、ギネスブックに登録したいような政権のもとにあるわが国の「円」が、どんどん値上がりしているというのです。
ユーロの基盤が揺らいでおり、アメリカ経済の先行き不安もあって、どういう理論からか「円」に多くの資金が逃避してきているのだそうです。
以前に、それも相当以前のこととなってしまいましたが、私が学んだ「経済原理のいろは」など何の役にも立たなくなってしまいました。
私の「経済理論のいろは」が役立たなくなっても、天下国家に影響を与えるわけではありませんが、もしかすると、『何かが終わろう』としているのではないかという予感がします。
アメリカ国債のピンチはとりあえず回避されましたが、今後長期にわたる緊縮財政を迫られることでしょう。全世界に放出され続けてきた「ドル」は、間違いなくその量を減らし、ある場面ではドラスチックな回収さえされるようになるのではないでしょうか。
わが国でいえば、アメリカ軍に対する基地提供は実に悩ましい問題ですが、おそらく、そう遠くない日に、基地は大幅に削減されることになるでしょう。それもアメリカの一方的な方針として。
「通貨が強くなって滅びた国はない」とよく言われます。ほんとにそうなのかどうか調べたことがないのですが、おそらくその通りだと思います。
ただ、国家は滅びなくても、輸出に依存している企業にとっての打撃は大きく消滅していく企業も少なくないでしょう。個々の企業のことはそれぞれの責任で対処するのが自由経済の基本だなどという人もいますが、その人も私と同じように役に立たない理論に縛られているように思われます。一つの企業が失われるということは、必ず雇用の場が失われているということなのです。今の日本にとって最も重要なことは『雇用の場の提供』なのです。
『何かが終わる』ということは、『何かが始まる』前兆でもあります。
今こそ、「高い円」を武器にしたダイナミックな施策を望みたいものです。
( 2011.08.13 )