『 男山にし立てり 』
女郎花 憂しと見つつぞ 行きすぐる
男山にし 立てりと思へば
作者 布留今道
( 巻第四 秋歌上 NO.227 )
おみなえし うしとみつつぞ ゆきすぐる
おとこやまにし たてりとおもへば
*歌意は、「 女郎花は 嫌な花だと見やりながら 通り過ぎましたよ 男山だというのに 女郎花という女が立っているのだと思いますとね 」といった、比較的分かりやすい歌といえます。
歌中の女郎花は、遊女などの名前も掛けています。男山は、石清水八幡宮のある山で、その辺り一帯の地名です。
* 作者の布留今道(フルノイマミチ)は、平安時代初期の官人・貴族です。
生没年は共に不詳ですが、掲題の和歌の前書き(詞書)には、「僧正遍昭がもとに、奈良へまかりける時に、男山にて女郎花を見てよめる」とありますので、僧正遍昭( 816 - 890 )と、同時代の人であることが分ります。また、布留今道は、歌人としての評価は高くないと思われるのですが、古今和歌集には三首採録されているのには、僧正遍昭との交流が影響しているかも知れません。全く個人的な想像ですが。
* 布留今道の逸話のようなものは、あまり伝えられていませんが、官暦は残されています。
861 年、内蔵少属 866年、内蔵少允 877 年、内蔵大允
882 年、従五位下
885 年、造酒正
892 年、下野介
898 年、三河介
以上が伝えられている官暦のすべてです。
* 残されている官暦から推定しますと、861 年の内蔵少属は内蔵寮(クラノリョウ・中務省の一機関で、財宝の管理などを行う。)の最下位の役職で、従九位くらいです。内蔵大允で正七位下相当官です。この間、十六年を要していますが、下級官吏の昇進はこのようなものだったのかも知れません。
ただ、その五年後に、従五位下を叙爵しているのです。いわゆる貴族の仲間入りしているのです。六位の時の役職が伝えられていませんので、内蔵大允のまま昇進したのでしょうが、よほど大きな働きがあったか、支援者が登場したのではないかと推定できます。
その後、下野介、三河介と地方官を歴任していますが、「介」は次官職ですが、両国の守護である「守」も従五位で就いている人もいます。二カ国の「介」を務めながら「守」に上れなかったのにも、若干不自然な気もします。
また、861 年の就任を二十歳前後と推定しますと、誕生は 840 年前後と考えられ、没年は、六十歳前後以降と推定しました。
* 布留氏を名乗った最初の人物は、物部日向(モノノベノヒムカ)という人物です。
物部日向は、壬申の乱( 672 )において、大友皇子(天智天皇の後継者。弘文天皇。)側に属していて、大友皇子の使者として募兵に務めましたが、捕虜となり、大海人皇子(天武天皇)に仕えるようになりました。
日向は、もとは「物部首」でしたが「物部連」となり、後に、「布留連」「布留宿禰」と変っています。「布留」を名乗り始めたのは、683 年頃のようです。
* このように、布留氏は古代豪族にまで繋がる家柄ですが、藤原氏の台頭が始まるこの頃には、布留氏も物部氏も宮廷政治の中枢からは外れていて、布留氏を名乗る公卿は久しくいなかったと思われます。
古くからの名族の子孫たちの大半は、作者のような定めに流されていたのではないでしょうか。
そうした中で、布留今道は、最下級とはいえ貴族の仲間入りを果たし、僧正遍昭という当時の一流文化人と交流するなど、むしろ、勝ち組といえるような生涯だったのではないでしょうか。
☆ ☆ ☆
『 ドジャースはどう変るか 』
注目の山本由伸投手も ドジャース入団が決まった
メジャーリーグのドラフトは まだ続くが
注目された二人が ドジャース入団となり
米国では これでは戦力が偏りすぎる という声もあるそうだが
米球界は それほどヤワではあるまい
それでも 来年は 大谷選手の加入で
強力打線が さらに強化される
その打線をバックにした 山本由伸投手の活躍が楽しみだ
☆☆☆
『 明日からは日が長くなるのかな? 』
今日は冬至
寒さは まだ始まったばかりだが
お日さまは はやくも 陰の到達点に達し
明日からは 少しずつ昼の時間が 長くなるはず
「冬至十日はアホでもわかる」そうなので
お正月頃には 日の出・日の入りの時間の変化が
私にも わかるだろう
ナンキン・レンコン うどんも食べました
あとは カピバラのように ゆず風呂を楽しませていただきまァす
☆☆☆
『 ダイハツ全車種 出荷停止 』
ダイハツ工業が 認証試験に不正があった問題で
国内外の工場で 全車種の生産・出荷を停止すると発表した
詳しい内容は知らないが その期間も範囲も広範囲で
リコールなどといった手段で 解決できるのかどうか
実に 深刻だ
大阪の名門企業の一つだけに まことに残念だ
幸い トヨタの全面支援は 期待できるはずなので
抜本的な 出直しを期待したい
社員の皆さん 正すべきは正して 頑張って下さい!!
☆☆☆
『 札幌五輪招致の停止が決定 』
札幌五輪招致のための活動を 停止するとの報道
2014年以来 27億円余をかけた上での打ち切りである
遅すぎた感はあるが 大阪万博の状態を見ると 正しい決断だと思う
ただ 東京五輪に絡む不愉快な事件の 余韻が消えない中での
招致活動は 無神経すぎたと思う
いずれにしても 五輪にせよ万博にせよ
単発の事業で 景気浮揚を図ろうとする考えは もう古いのではないか
それと 東京五輪も大阪万博も 最後の責任者は誰なんですかねぇ
自腹を切る責任者ですよ・・・
☆☆☆
『 本気で出直しを 』
自民党の パーティー券収入にまつわる不正
二つの派閥事務所に 特捜部による強制捜査が入った
あまりにも情けない
国会議員全員の政治資金に 不正がないなど思ったことはないが
派閥ぐるみで それも多数の人が関係しているとなれば
どう考えればよいのだろう
腹立たしくても この党に政治の全てを託しているのだから
せめて首相だけは 本気で荒療治を行って欲しい
本気でですよ・・・
☆☆☆
『 くれぐれもご注意を 』
ほぼ全国的に 厳しい寒さとなった
所によっては 記録的な大雪となっているようだ
道路の大渋滞は 発生していないようだが
部分的な渋滞や 交通事故も多発しているとの報道
寒波は 数日続きそうなので
くれぐれも ご無理をなさらないで下さい
☆☆☆
『 私たちは、大切な人に対して常に何かを要求しているものです。』
私たちは、大切な人に対して常に何かを要求しているものです。
私たちは、大切な人に対して、その人のために何ができるかということを考えることは極めて少なく、実行することはさらに少ないものです。
例えば、無償の愛というものがあるとすれば、子供に対する親の愛が最も近いものだと思われます。しかし、その親の愛も、完全な無償の愛でしょうか。子供から何かの見返りを考えているとは言わないまでも、成長への期待は明らかに持っているのではないでしょうか。
むしろ、その期待は、相手が課題と思うほどに膨らみ、それに十分応えてくれないことが苦しみとなり、憎しみの心さえ育ててしまいます。
( 「言葉のティールーム」 第八話(達磨さんが転んだ)より )
『 甲子園ボウル 関学大が勝利 』
アメリカンフットボールの
大学日本一を決める 甲子園ボウルは
関学大が 法政大に 快勝したした
関学大ファンとしては 圧倒的な勝利に満足だが
やはり 日本大学の問題が 頭をよぎり
手放しでは 喜べない気がした
重ね重ねも 残念で仕方のない事件だった
☆☆☆
『 強い風が吹いています 』
当地のお天気は 一日中曇りで時々雨がぱらついた
朝の間は ずいぶん温かかったが
午後からは 風が強まると共に冷えてきて
明日は 今季で一番 低温になりそう
激しい温度変化が続いたが どうやらは秋は終り
いよいよ 本格的な冬が始まりそうだ
地域によっては すでに大雪になっているようで
交通の大渋滞が 心配される
くれぐれも 無理な外出はなさらないように
☆☆☆