マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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苣原の行事

2010年07月19日 07時20分39秒 | 天理市へ
庚申講は垣内ごとにヤドの家で行われているそうだ。

北脇垣内のKさんの家ではヤドのときに庚申さんの掛け軸を掲げてアゲサンを煮たものやダイコン、ナシを供えるという。

お家の人だけでお参りをしている。

10月最終日曜日は秋祭り。

平成12年にトーヤをされたKさんの家では秋祭りに作ったハナ(仮称)を大切に残している。

当時は一枚一枚が折り紙だったハナ。

色彩りどりのハナは今でも美しい。

竹に折り紙は糸で括り付けている。

それは数十本も用意される。

長い竹竿の籠に入れてお渡りをする。

道中では籠を揺らして紙吹雪が隙間から飛んでいく。

それは見事だという。

ハナ作りがたいそうになってきたことから造花に変わったが吹雪は今でもしているという。

県内で僅かに見られる花笠のような形状だ。

苣原の秋祭りのハナに興味がひかれる。

4月末にお世話になったUさんが亡くなった。

宮本さんの衣装であるソウが次の宮本さんに引き継がれた。

かっては数回も御馳走をこしらえて祝ったという。

それはたいそうだからと簡素化し1回となった。

明日はタイヤの日。

大念寺でお勤めがある。

その際にチョンギリと呼ばれる儀式があるそうだ。

どういう意味があるのか判らないが、息子さんに当主を引き継ぐ儀式のようで直系の男性だけだという。

(H22. 6. 4 SB932SH撮影)