マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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大野町の行事

2011年04月10日 07時37分14秒 | 奈良市(東部)へ
1月12日はケッチンが行われている。

毘沙門像の前に墨書した「鬼」を矢で射るのだ。

カゴザルの中央に貼っている。

その行事は訛ってキッチンとも呼ぶ人もいるがおそらくケイチンであろう。

早朝に集まってくるのは六人衆とマツリトーヤ。

トーヤには、次のトーヤになるミナライが付く。

集まった公民館でサクラの木の弓やススンボの矢を作る。

作るのは一老と二老だ。

矢を射るのは正月初めの祈祷を済ませた十輪寺の住職だそうだ。

後日、住職の話によれば「キチン」と呼んでいるという。

子供涅槃もしている。

子供らの春休みに合わしているので希望する日は毎年異なる。

対象の子は小学生まで。今年は4人だそうだ。

掛け図を掲げている十輪寺へお参りにいってトーヤの家でよばれる。

その日は一日中遊んでいるそうだ。

かつてはイロゴハンだったが子供の好きなカレーライスに変わった。

秋祭りは大野、日笠、沓掛の氏神さんで行われる。

3月はおかげ踊りもしている。

百一歳で亡くなられたYさんは踊っていたそうだ。

その人はおかげ踊りを復活させた功労者だったようだ。

(H23. 2.19 Kiss Digtal N撮影)