マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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天落神六社権現の宮

2014年08月08日 07時25分36秒 | 桜井市へ
桜井市小夫から和田を経て下る小夫バイパス線。

初瀬ダム辺りに遷座された天落神(あまのおちがみ)六社権現を祭る六社権現講があるようだが、営む講中は萱森の他の大字もあるらしい。

平成5年4月に発刊された私本『萱森風土記』によれば長谷寺の三社権現と天落神の六社権現の創始は天平年間・長谷寺開創の徳道上人の発願によるそうだ。

線刻の宝篋印塔が見られる磐については、六社権現講が建之された石碑の由緒書きに「旧暦一月十一日に輪番の六社権現講が綱掛けをする」とある。

旧暦一月十一日と云えば、長谷寺境内の三社権現の綱懸け行事がある。

大字下の森・出雲・柳原の下之郷、大字吉隠・角柄・柳は中之郷、大字萱森、中谷は上之郷だ。

それぞれ下・中・上の郷が祭る三社権現の綱懸けは2月10日にされたようである。

当日は生憎の仕事日で出動できず、翌日の11日に訪れた天落神社で拝見した綱掛け。

おそらく大字萱森の輪番垣内が天落神六社権現の綱掛けをされたと思われるのであるが、三社権現の綱懸け行事の出発前であるのか、それとも三社権現を終えてからなのか判らなかった。

(H26. 2.11 EOS40D撮影)