この年の1月初めに訪れた宇陀市榛原角柄(つのがら)。
2月には正言祭の呼び名もある祈年祭があると聞いた。
もしやこの日ではないだろうかと思って再訪した。
史料によれば氏神さんを祀る神社は高おかみ神社。
それには清水山を充てている。
その所在を知りたくて再訪したのであるが、母親も奥さんも存知しない。
それはともかく正言祭は既に終わっていた。
神官は墨坂神社の宮司。
都合に合わせて行われたそうだ。
正言祭は御戸(おと)渡し。
その日までの一年間、分霊を祀ったヤカタを家で守っていた。
ヤカタを持っていって神社で次の頭屋に受け渡したそうだ。
ヤカタを家で祀っておれば良いことがある。
ある頭屋が云うには、その年に子供を授かったこともあると話す。
行政区割りはかつて桜井市だった角柄。
いつしか神官は榛原の墨坂神社になった。
それまでは上之郷から歩いて来られたと云う。
上之郷であれば瀧ノ蔵か笠。
おじいちゃんだったそうだ。
ちなみに角柄は長谷寺に参る三社権現がある。
今年も出かけたそうだが当たりの村は国道向かい側の柳の地。
昨年は角柄であったが、今年は柳。
来年には吉隠(よなばり)になる三村の廻りである。
おじいさん、旦那さん、息子、孫のそれぞれの長男が任につく。
かつては村一軒ごとに素襖を持っていた。
徐々に勤める家も減った。
廻りは早くなるが素襖は各家にあった。
頭屋に当たればカニノモチを作った。
タチと呼ばれる長いモチもある。
それは半分に切った竹に盛ったそうだ。
1月末には頭屋座の御田植祭がある。
かつて杉葉の苗を植える所作もあった簡略化されたと云う。
角柄を訪問したのはもぅ一つの行事である。
旧暦閏年に行われる庚申講だ。
今年はそれに当たる年。
何時頃されるのか知りたかった。
奥さんが云うには今年の大の月は9月。
そのころになれば日程が確定するらしい。
竹で作ったゴクダイにはトーフを乗せる。
どういう理由があってのトーフか判らないと話す。
(H26. 2.22 記)
2月には正言祭の呼び名もある祈年祭があると聞いた。
もしやこの日ではないだろうかと思って再訪した。
史料によれば氏神さんを祀る神社は高おかみ神社。
それには清水山を充てている。
その所在を知りたくて再訪したのであるが、母親も奥さんも存知しない。
それはともかく正言祭は既に終わっていた。
神官は墨坂神社の宮司。
都合に合わせて行われたそうだ。
正言祭は御戸(おと)渡し。
その日までの一年間、分霊を祀ったヤカタを家で守っていた。
ヤカタを持っていって神社で次の頭屋に受け渡したそうだ。
ヤカタを家で祀っておれば良いことがある。
ある頭屋が云うには、その年に子供を授かったこともあると話す。
行政区割りはかつて桜井市だった角柄。
いつしか神官は榛原の墨坂神社になった。
それまでは上之郷から歩いて来られたと云う。
上之郷であれば瀧ノ蔵か笠。
おじいちゃんだったそうだ。
ちなみに角柄は長谷寺に参る三社権現がある。
今年も出かけたそうだが当たりの村は国道向かい側の柳の地。
昨年は角柄であったが、今年は柳。
来年には吉隠(よなばり)になる三村の廻りである。
おじいさん、旦那さん、息子、孫のそれぞれの長男が任につく。
かつては村一軒ごとに素襖を持っていた。
徐々に勤める家も減った。
廻りは早くなるが素襖は各家にあった。
頭屋に当たればカニノモチを作った。
タチと呼ばれる長いモチもある。
それは半分に切った竹に盛ったそうだ。
1月末には頭屋座の御田植祭がある。
かつて杉葉の苗を植える所作もあった簡略化されたと云う。
角柄を訪問したのはもぅ一つの行事である。
旧暦閏年に行われる庚申講だ。
今年はそれに当たる年。
何時頃されるのか知りたかった。
奥さんが云うには今年の大の月は9月。
そのころになれば日程が確定するらしい。
竹で作ったゴクダイにはトーフを乗せる。
どういう理由があってのトーフか判らないと話す。
(H26. 2.22 記)