マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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榛原戒場十五神社の祈年祭

2014年08月29日 09時01分32秒 | 宇陀市(旧榛原町)へ
2月14日に降った大雪。

その後は雨も降らず、気温も上がらない日々なので雪は溶けることもない榛原の戒場(かいば)は山の上の集落。

この日に祈年祭をされているのでは、と思って出かけた。

村に上がる道も、神社道に上がる道も雪除けされていたが、駐車場はたっぷりの雪だ。

方向転換もままならない凍った雪に往生する。

石段を登っていけば大木のお葉付きイチョウが迎えてくれた。

正月三日に掛けたご神木の注連縄が目に入る。

が、着いた時間は既に神事が始まっていた。



祈年祭は献饌中であった。

神社役員に杖をついて歩いてきた参拝者は二人の老婦人は席についていた。

社務所の神饌所から運ぶ作法は実に丁寧である。

渡すときに一礼、受け取るときも一礼して神饌を渡していく。

屋根がある拝所は雪がなかった。

流れて落ちた雪が積もって境内前は、大雪状態になっていた。

およそ40cmも積もったそうだ。

静かな口調でされる神職の祝詞奏上。

おそらく藤田良治宮司の代理を勤める婦人であろう。

祝詞奏上、玉串奉奠、撤饌、閉扉、宮司一拝、氏子一同一拝されて神事を終えた。

正月三日に戒長寺で行われる難除(なんじょ)がある。



今年もされたそうだが、この日は戒場神社こと十五神社の祈年祭。

本社下に建之されていた燈籠に「元禄十四年(1701)十月吉日」とある。

この日は、静岡県の富士山を見にくるハイカーが200人もやってくると話していた。

昨年の5月、大和富士で呼ばれる額井岳頂上から富士山が見えたとスーパーニュースアンカーで紹介された榛原戒場。

世界遺産に登録された富士山が榛原から見えると報道されて一躍有名になった。

大字額井に鎮座する十八神社を朝10時に出発、額井岳、戒場山・戒長寺、山部赤人墓、大和富士ホールの9kmのコースの「大和富士登山大会」らしい。

これだけの雪が積もった山々を登って、縦走して戒長寺にやってくるにはアイゼンもなければえらいことになると思ったが・・・結果は知らずである。

(H26. 2.23 EOS40D撮影)