マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

ホテル・アゴーラリージェンシー堺25F日本料理なにわの和食

2016年11月02日 08時59分23秒 | 食事が主な周辺をお散歩
この日はおふくろの誕生祝い。

食事処はかつてリーガロイヤルホテルだったホテル・アゴーラリージェンシー堺の25階にある日本料理も「なにわ」だ。

同店を初めて訪れたのは昨年の4月25日だ。

美味しい食事も気に入った。

特にといえば25階から眺める旧堺港とか堺の街である。

こんな気持ちのいい場所で味わう料理をもう一度、というわけだ。

昨年12月は私もおふくろも入院していた。

私はともかく原因不明の症状にやきもきしたことがある。

はっきりはしないが多分に食べ過ぎ。

遠慮せずに食べても出力が見合っておれば問題はない。

ところがおふくろはついつい食べ過ぎてしまう。

退院して自宅療養を経て今では市営住宅の一人暮らしを続けている。

その後の経過は良好。

食べ方を換えて咀嚼を十分にする。

腹八分目以下に抑えて食べ過ぎない。

これを守っておれば90歳になったおふくろも大丈夫。

東京から帰っていた長男とともに久しぶりの4人揃って食事会。

昨年は道を迷ったが、判ってしまえば難のそのだ。



地下の駐車場に停めてエレベータで一挙に駆け上がる。

エレベータを降りたフロアに「なにわ」のメニューがある。

値段表示がないAランチにBランチもあれば2700円の瓢(ひさご)弁当もある。

瓢弁当したにもメニューがある。

4104円の薫風御膳である。

メニューはもう二品ある。

5400円の羽衣に2700円の寿司雛子だ。

ふと思った。

昨年とメニューが違うように思えたのだ。

たしか、牛すき焼き鍋もあった3240円の姫箱会席である。

内容的には瓢弁当と同じだが、豪華に盛られた会席に満足していた姫箱会席はない。

和服姿の店員さんに聞いた結果は・・「今年はない」、ということだ。

どうやら季節料理のようだ。

手ごろな値段だったが四千円代や五千円代は躊躇する。

するというよりも諦める。

私は昨年に食べた瓢弁当ではなく同一価格の寿司雛子にした。

長男もそれにする。

ということでおふくろとかーさんは瓢弁当で決まり。

ところでAランチとBランチは何。

このランチは同ビル内で人間ドックを受診された専用の食事。

「ベルクリニックメニュー」であったのだ。

お飲み物はと尋ねる店員さん。

値段を見てビックリ。



756円のオレンジジュースは健康を願ったおふくろだけの我が家のサービスメニューにした。

瓢弁当に寿司雛子が運ばれる。

どれもこれも美味しそうに見える。

メニューに書いてあった瓢弁当のお品書きは上段が造里二種盛り合わせのあしらい一式。



中段は木の葉南京に茄子、子芋、海老、オクラ。

下段は前菜盛り合わせ。

替鉢は海老と穴子の天婦羅に揚げ野菜。

ご飯関係は生姜ご飯に味噌汁と漬物。

それに水菓子のプリンがつく。

昨年の瓢弁当とは少し違う。

帰宅してから昨年のお品書きと見比べた。

ご飯はタケノコから生姜になっていた。



天ぷらは野菜天婦羅に海老の天婦羅が加わった。

ちょこちょと違うところもあるが、それは仕入や入荷状況で変わるもの。

味わいよければ良しである。

一方の寿司雛子のお品書きは小鉢に寿司が箱二段。



茶碗蒸しに天婦羅の盛り合わせ。

茶碗蒸しも味噌汁もプリンもついていた。

海老の天婦羅は2尾もある。

寿司はにぎり寿司が七品。

イクラ盛りの軍艦巻きやカッパ巻きに卵焼きだ。

昨年は頼んでいないので見比べはできないが、どれもこれもはっきり云って・・旨いである。

少ないように見えた寿司囃子は意外と多い。

お腹が膨れ上がって満腹になった。

食べ終わったころに店員さんがテーブルにやってきた。

何事か、であるが、手には花束。

おふくろの誕生日を祝ったお店のお・も・て・ない・し。

何で知ってるんの?である。

どうやら家族の会話を聞いていたようだ。

おふくろは27日で満90歳の昭和元年生まれ。

ほんまは大正十五年生まれであるが、昭和にしといてと云われている。

昭和生まれと大正生まれでは響きが違う。

年寄り扱いをしてほしくないということだが、私はそれでずっと育ってきた。

何十年間もだ。



ピンク色のバラの花を貰ったおふくろはとても喜んでいた。

もちろんこんなサービスイベントをしてくれた「なにわ」に感謝する。

和服姿の女店員さんの気遣いが嬉しい。

そういえば瓢弁当や寿司囃子を載せたテーブルの紙下敷きである。



文様はこの美しき季節を表現した下がり藤の花。

もてなしはこれだけでなく、和菓子のチマキも運ばれた。

これはメニューにないサービスだ。

実は隣のテーブルについたお客さんにはチマキが配られていた。



その様子を見ていたおふくろが店員さんに声をかけたのだ。

楽しく会話をしていた四人の姿をみていてすっかり忘れていたらしい。

そんな表情が可愛らしい。

まるで女優のようだと思っていた。

おふくろは最近まで見ていたテレビ番組を思いだした。

NHKの朝ドラの「あさが来た」だ。

番組に登場する若い女優さんがいる。

主人公ではなく「あさ」の姉役の宮崎あおいさんだ。

おふくろどころか私たち家族もそう思っていた。

おふくろはこういうことは遠慮なく話しかける。

「貴方は似ていると云われてことがあるでしょう」である。

にこっと笑顔で会釈する店員さんは「そういうことはあります」だ。

宮崎あおいさん似の店員さんは昨年も応対してくれたことを覚えている。

愛想、応対が素晴らしい店員さんは人気者に違いない。

そう思った店員さんが云った。

「スマホのカメラで皆さん方を撮りましょうか」である。

そんな対応も初めてだ。ありがたい言葉にレンズを向けるスマホにむかって愛想を振りまいた。

撮ってくださった映像はこれだ。

お土産に下がり藤をあしらったペーパクラフトの兜を持って帰った。

(H28. 4.30 SB932SH撮影)