マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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落し物はナンデスカ

2016年11月29日 08時21分20秒 | メモしとこっ!
2月より治療を再開して早や3カ月。

毎週、水曜日は歯医者さん通い。

この日もリハビリ運動を兼ねて自宅より歯医者さんまで歩き。

片道ジャストの1kmを15分かけて歩く。

予約してある日が大雨でもない限り、徒歩通院である。

歩きの道はいつも同じだ。

県立病院の新築工事を左に見て北へ向かう。

奈良市七条西町の住宅街を抜ける。

不思議な場所にある地蔵さんの前を通る。

毎日、庭の手入れをされているⅠさんに挨拶をして下る道。

自動車の往来が多い道。

そこに何かが落ちている。

黄色いサイフのように見えたモノが落ちていた。

車であれば気がつかないモノである。

ふと、通り過ぎようとしたが、何故か気になる真新しいモノ。

戻って拾い上げたら写真がある免許証だった。

年配の女性の顔写真に名前があった。

免許証だけに住所もある。

番地はどこか判らないが地元住所。

なにかのかげんで落としたのであろう。

広げてみれば紙幣を挟んでいた。

たしか近くに駐在所があったはずだ。

そこは歯医者さんからまだ向こう。

300m先にある。

歯医者さん経由で向かってみるかと思ったが、見つけた場所にパーマ屋さんがある。

もしかとして、だ。お客さんが出入りの際に落としたのではないか。

そう思って玄関を開けた。

パーマをあてているお客さんが一人。

「ここで拾ったんですが、店主はられますか」と声をかけた。

しばらくすれば顔をだした店主にその名を告げたらお客さんの一人だという。

ただ、免許証写真に写っている年配婦人ではなく、若婦人のようだ。

開業以来ずっと来店されるその人の家に電話を架けたら間違いないという。

すぐにそちらへ参るということでしばらく待つ。

待っている間に話しかけるマーパ仕掛り中の婦人が云った。

「バッグを何個も持っていたとき一個をよく忘れるのです」という。

財布ではなくバッグである。

店主も云った。

「これまで5回も財布をおとしてことがあるのですが、いずれも無事に戻ってきました」と話す。

そんな落とし物話しをしていたら落し主家の若婦人が顔だした。

免許証入れをみたとたんに「これです」。

「良かったですね」と云って手渡したら、「おばあちゃんの送りを急いでいるので、お礼もできませんが・・・」と云って車に乗って走っていった。

私がどこの誰べえであるのか聞きもせずに、である。

(H28. 5.11 SB932SH撮影)