マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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平尾の天然ウド

2016年11月23日 09時25分04秒 | 宇陀市(旧大宇陀町)へ
野依を訪れたこともあって隣村の平尾を通り過ぎるわけにはいかない。

平成26年、「第4回 私がとらえた大和の民俗―食―」の写真展に平尾の在住のⅠ家が保有する唐箕を紹介させてもらった。

唐箕は脇役。

主役はモンペ姿の奥さんである。

笑顔が素敵な奥さんを撮らせてもらった一枚の写真。

その姿を載せた図録は奈良県立民俗博物館で販売している。

昨年はわが身の心臓病もあって訪れることはできなかった。

久しくお会いしていなかったⅠ家を訪ねたらお二人揃っておられた。

「あのときのお礼もできなくて・・・」と云われるが、こちらこそ、である。

今は家の目の前にある山野草がいっぱいある。

「いまから引いてやるからまっとき・・」と云われて自然に生えているウドを引いてくれた。

袋いっぱいに詰めてくれたウドの葉っぱ部分は天ぷら。

家で作った料理はかーさんがした。

これが美味いのってなんのって。

茎の部分は皮を剥いで水にさらす。

水から揚げるとすぐさま口にしないと真っ黒けになる。

それになる前に食べる茎は辛子酢味噌がイチバン美味しいかと思う。

I家の自然の畑には三つ葉がいっぱいある。

目立つ大きな葉っぱもある三つ葉。

もちろん標準サイズの葉もある。

それがどうであれ「三つ葉の葉が出たら巻き寿司を作らなと思うのです」と云う婦人。

その話しを聞いていた写真家Kはきょとんとしていた。

どうやら三つ葉に巻き寿司は馴染みがないそうだ。

私なんぞは巻き寿司に三つ葉が入っていないのは巻き寿司ではないと未だに思っているぐらいだ。

スーパーなどで売っている巻き寿司を見たことがあるかい。

三つ葉が入ってないんだよね。

ところでここにはもう一つの自然がある。

ハタケワサビである。

白い花の咲く時期をとうに過ぎていた。

これだけはやられないという。

やはり・・・である。

(H28. 5. 8 SB932SH撮影)