マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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北野の田園で想う

2016年11月17日 09時29分34秒 | 山添村へ
民俗探訪に奈良市の高樋町、天理市の下山田、奈良市の月ヶ瀬桃香野を巡ってきた。

県内事例は地区によって大きく異なる。

地区特有の行事や風習もある。

それらは年々に変位がある。

もちろんずっとそのままの状態で続けている地域もある。

私にとっての民俗探訪は聞き取りなどがより一層充実してきたと思っているが、身体的な具合によってスピード感を押さえなくてはならない時期にきている。

そういう時期に出合った写真家がいる。

土着的な民俗を中心に収録されている写真家の取り組みは私以上のように思える。

同行取材をしていると気迫を感じることも多々ある。

この日もそうだったが、ここらで一息ついて田園を眺める。

訪れた地は山添村の大字北野。

もしかとすればウエゾメ(植え初め)をしているかも知れないと思って探訪した。

あれば12本のカヤを田んぼに挿しているはずだ。

そこにはフキの葉も12枚。

皿に見立てたフキの葉にはオセンマイもあるはずだ。

そう思って田んぼを探してみるが見つからない。

山から流れる水を田に引いているところがある。

すでに田植えを済ませた田んぼもあるが、見つからない。

歩きながら探してみた記憶の中にある田んぼ。

何度か往復してようやく見つけたが、水が張ってあるだけだった。

時期尚早であったかもしれない。

仕方なくその場を離れた。

歩いて十数歩の場は茶場。



夕陽が差し込んで新芽が美しく輝いていた。

(H28. 5. 5 EOS40D撮影)