各地の民俗を採訪している写真家Kは奈良の民俗に興味を惹かれたようだ。
これまで拝見、取材してきた県内行事や風習のすべてを伝えたいと思って奈良県内の行事場を案内している。
下山田の植え初めはたったの1件しか見つからなかった。
しかも、だ。
肝心かなめの正月行事のオコナイでたばった祈祷札が見つからない。
祈祷札はごーさん札。ウルシ棒に挟んで祈祷される。
下山田で祈祷される場は2カ所。
東村垣内は薬師寺で広出垣内は地蔵寺で行われるが、未だに取材できていない。
未取材ではあるが、参列できなかった村人たちに盛って帰ってもらうように地蔵寺に残している。
五カ月経った今でもあれば、と思って車を走らせる。
その前に紹介してきたい場がある。
旧暦閏年に参拝されるうる庚申さん。
向こうに見えるのが春日神社である。
その場を離れて広出垣内の地蔵寺に向かう。
そこにあったごーさん札は5本。
多めに作っているから余っていたのであろう。
地蔵寺境内に如意輪観音さんを安置した祠が建つ。
村の十九夜講の婦人たちが印しに吊っている「十九夜」の文字で判る。
この場で写真を撮っていたら軽トラが停まった。
前区長のNさんだ。
「あんたら二人は春日神社のところにいただろう」という。
そう、その場に間違いなくいた。
トイレも借りていたし、庚申さんも撮っていた。
つまりは見られていたのである。
顔馴染みもあるが、車馴染みもあって見つけられていたのだ。
ヘタなことができない村行事の探訪。
下山田だけでなく、他村においても往々にしてあること。
顔を覚えられていることは、いい意味での受け入れ。
ありがたいことである。
(H28. 5. 5 EOS40D撮影)
これまで拝見、取材してきた県内行事や風習のすべてを伝えたいと思って奈良県内の行事場を案内している。
下山田の植え初めはたったの1件しか見つからなかった。
しかも、だ。
肝心かなめの正月行事のオコナイでたばった祈祷札が見つからない。
祈祷札はごーさん札。ウルシ棒に挟んで祈祷される。
下山田で祈祷される場は2カ所。
東村垣内は薬師寺で広出垣内は地蔵寺で行われるが、未だに取材できていない。
未取材ではあるが、参列できなかった村人たちに盛って帰ってもらうように地蔵寺に残している。
五カ月経った今でもあれば、と思って車を走らせる。
その前に紹介してきたい場がある。
旧暦閏年に参拝されるうる庚申さん。
向こうに見えるのが春日神社である。
その場を離れて広出垣内の地蔵寺に向かう。
そこにあったごーさん札は5本。
多めに作っているから余っていたのであろう。
地蔵寺境内に如意輪観音さんを安置した祠が建つ。
村の十九夜講の婦人たちが印しに吊っている「十九夜」の文字で判る。
この場で写真を撮っていたら軽トラが停まった。
前区長のNさんだ。
「あんたら二人は春日神社のところにいただろう」という。
そう、その場に間違いなくいた。
トイレも借りていたし、庚申さんも撮っていた。
つまりは見られていたのである。
顔馴染みもあるが、車馴染みもあって見つけられていたのだ。
ヘタなことができない村行事の探訪。
下山田だけでなく、他村においても往々にしてあること。
顔を覚えられていることは、いい意味での受け入れ。
ありがたいことである。
(H28. 5. 5 EOS40D撮影)