マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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増口下ノ町・上ノ町の地蔵盆

2017年04月13日 08時50分32秒 | 大淀町へ
この日の行事取材先は吉野町と大淀町。

各地の地蔵盆の在り方を拝見したく車を走らせる。

ここは大淀町の増口(ましくち)。

吉野川沿いの国道を走っておれば地蔵盆は見つからない。

そう思って旧道を行く。

雨が降るやもしれないと判断されたのだろう、地蔵さんの前の処にブルーシートで設えたタープ型屋根をしていた。

地蔵さんを拝見すればすでにお供えがある。

このときの時間帯は午後3時半だ。

地蔵盆に集まる時間はいつであろうか。

走り去る単車には追い付かない。

仕方なく地蔵さんに手を合わせて供えている状態を拝見する。



奥のほうにあった膳に盛った野菜作りのお供え。

カボチャを土台に挿してある品物はプチトマト、サツマイモ、トウモロコシ、オクラ、ゴボウ、赤トウガラシに乾物のシイタケやコーヤドーフがある。

よく見ればソーメンの束もある。

向かい側の施設には手造りの行燈もある。



アンパンマンにアルプスの少女ハイジなども。

シールを貼ったものもあれば色鉛筆で描いたものもある。

この手造り感がなんとも可愛い行燈があるということは陽が暮れてからの時間帯であろう。

先を急ぐ旧街道はここ下ノ町から中ノ町、上ノ町へと続く。

下ノ町からそれほどの距離もない地に水分神社がある。

その場に大勢の人たちがおられた。



上ノ町の地蔵盆を設営している真っ最中であった。

地蔵さんの祠に屋根を設けている。

幕をかけて祭壇を設ける。

午後3時に提灯を吊るす。

それから御膳を供える。

下ノ町ではカボチャに挿した立て御膳であったが、上ノ町はそうではないようだ。



拝見すれば折敷にたくさんのミョウガやプチトマトなどが見える。

お話しによれば上ノ町の地蔵盆に地区の専立寺住職が念仏を唱えるらしい。

時間帯は午後6時半というから今年は間に合わない。

「椿井神水」もあると云ってたが・・・。 

(H28. 8.24 EOS40D撮影)