マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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峰寺のミトマツリ

2018年04月24日 09時05分54秒 | 山添村へ
山添村大字北野・津越のヤッコメ行事を拝見してから南に向かう。

大橋の信号を曲がって西名阪国道に出るコースを選んだ。

大橋の信号より少し走ったところに数軒の集落がある。

そこはお世話になった祭りのトーヤの家もあるし、六所神社の宮総代もおられる。

在所は山添村の峰寺である。

カーブを曲がった直後に現われた水田。

田んぼは水を張っていた。

よくみれば苗がある。

田植えはもう始まっていた。

そういえば奈良市の田原の里。

特に矢田原ではほとんどが田植えを済ませていた。

通った時間帯は朝一番であるか、本日の田植えではない。

日曜とすれば4月23日であろうか。

ここ峰寺もそうだと思った田植え後の田んぼに白いものが目に入った。



もしかとすれば、それはお札・・・。

停車して近寄ってみれば半分に割ったところに白く長い紙を挟んでいた。

上から覗いても文字は見えない。

もう一本は竹筒である。

そこにあった植物はサカキであろう。

で、あればお札もサカキも2月25日に峰寺に鎮座する六所神社の祈年祭に奉られる御供である。

この御供は峰寺、的野、松尾の三カ大字、それぞれの神社名を記したお札である。

峰寺は六所神社、的野は八幡神社、松尾は遠瀛(おおつ)神社。

それぞれの大字に鎮座する神社名を記して朱印を押していた。

平成22年2月25日に訪れた祈年祭。

拝殿に置かれた御供は御田のお札と聞いている。

ここら辺りの村では苗はJAで購入するから苗代はない。

苗を買ってすぐさま田植えをする。



その場に供えることからミトマツリと称しているが、田植え初めの場であればウエゾメ(植え初め)であるかもしれない。

田主はおそらく宮総代のMさんだと思うのだが・・。

(H29. 4.29 EOS40D撮影)