マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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ミツバチ誘うミスマヘッド

2018年04月26日 09時54分01秒 | 宇陀市(旧榛原町)へ
宇陀市大宇陀平尾の水分神社の社殿に巣を作っていたミツバチ退治の作業をしていた男性と出会ったのは平成27年6月14日だった。

平尾氏子の頼みの作業であったが、その在り方を詳しく聞かなかった。

専門家に違いないが、専業ではない。

いつから嵌ったのかは知らないが、知人に教えてもらったミツバチのこと。

面白いと思ったからのめり込んだが、あくまで趣味の世界のようだ。

この日にお願いした件は、男性が毎年の春にしている豊作願いの在り方を拝見させていただくことである。

軽トラを運転してやってきた男性。

運転席に置いてあった植物を見せてくださる。

それは西洋の蘭植物。

愛蘭家であれば、誰しも存じているシンピジウムであるが、初めて見る品種。

男性がいうには、この品種はミスマヘッド。

蘭系植物のすべてではないが、芳香をもつものもある。

男性が持ってきたミスマヘッドはニホンミツバチが分蜂する際におびき寄せる誘蜂植物。

鉢寄せ蘭ともいわれるミスマヘッドは「金陵辺」と呼ばれる東洋ランの一種だそうで、女王ミツバチのフェロモンと同じ匂いを出すそうだ。

その誘蜂範囲はなんと15kmにもおよぶというのだから、すごいもんだ。

風のない午前10時ころから12時ころ。



ニホンミツバチの蜜をバーナーで温めて蜜を巣箱台に流しておけばぞろぞろやってくるらしいが、物事は順番がある。

仕掛けをしていきなりではない。

2、3日も経てば偵察するニホンミツバチがやってくる。

偵察隊は女王ミツバチが居ると勘違いして、ミスマヘッドに群がる。

そのうちに落ち着いたミツバチは巣箱に入っていく。

そして分蜂が始まるそうだが・・・、本日はここまで、とする。

(H29. 4.29 EOS40D撮影)