マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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八釣の情景を巡る

2018年04月30日 09時23分36秒 | 明日香村へ
明日香村八釣の苗代作業を見始めてから1時間が経過した。

すぐ傍を走る旧道を南に走って山越えをしたら飛鳥らしい風景が現われる。

辺り一体を巡る観光客が目につく飛鳥の石舞台である。

そんな観光地と違って、ここ八釣は農村風景が一面に広がる。

ときどき飛鳥坐神社へはどこの道を行けばいいのですか、と尋ねられることも多いそうだ。

この日も一台の車が迷い込んで尋ねていた。

カーナビゲーション全盛の時代にまだまだ不慣れな人もいるのだろう。

苗代作業の進展を見計らって、合間に八釣集落をぶらぶらする。

今年の1月15日も訪れていた八釣集落。

その日は小正月。

小豆粥を供える風習を撮っていた。

引計皇子神社、浄土宗妙法寺、庚申石、地蔵石仏、稲荷社などなどだった。



小正月の日の集落は真っ白だったが、苗代の日はレンゲ畑が一面に染めていた。

ニホンミツバチもぶんぶん飛んでいたと思われるが、この日は自然観察をする余裕はない。

地蔵尊辺りを歩く二人の女性がおられた。

一人はご高齢の女性。

板一枚を乗せた運搬車を綱で曳いていた。

箱運搬はソリではなく小型の4輪である。

空気入りの車輪だからたやすく運搬できる。

傍には若い女性が付いていた。

一人では危ないと判断されて共にしていた。

周回して苗代田に戻ったときには畑におられた。



その運搬機に腰かけて作業をしていた二人の後ろ姿が妙に愛おしくて撮らせてもらった。

横にある籠には丸々太ったタマネギがいっぱい。



二人は栽培した玉ねぎの収穫だった。

一服、休憩中に何を語っているのだろうか。

(H29. 4.30 EOS40D撮影)