マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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天井に「空」

2018年08月03日 09時09分18秒 | 民俗あれこれ(護符編)
魔除けの紫陽花習俗取材に寄せてもらっていたS家である。

ふと見上げたお部屋の天井である。

仏壇を納めているその一角の天井に「空」の墨書を貼っていた。

初めて見る、これは・・。

新築した際に仏壇の位置を替えた。

神さんは天に戻るとかいうが、仏さんもそういう観念があるが、これは何だろう。

「空」の書はご主人が書いていたという。

ご祈祷してもらった「空」の書。

ネット等で調べてみれば、「天上符」のようだ。

「天」の書は「天上符」。

「雲」の文字なら「雲上符」。

仏壇屋さんが詳しいようだが・・・。

要は、仏壇や神棚があるお部屋の真上に2階の部屋がある場合である。

2階に居るときに、1階に仏壇があることを忘れて、踏んでしまうことになる。

そのような場合に貼る天井の護符が「天上符」、「雲上符」。

その上(2階)には何もない天や雲であると知らせる書。

仏壇の上は清浄で何もないという一種まじないのようなものである。

仏壇屋さんに売っているらしく、裏面シールを剥がして貼るタイプもあるようだ。

(H29. 6.26 EOS40D撮影)