マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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箸中・中垣内の転がし地蔵石仏

2018年08月31日 09時25分44秒 | 桜井市へ
桜井市箸中の垣内は3垣内。

下垣内に中垣内、車谷垣内の3垣内であるが、さらに分割された垣内分けもある。

特に、中垣内は南垣内、川垣内、上垣内の分かれ垣内もあるから実にややこしい。

前年に訪れた際に知り得た中垣内のコンピラサンの夏祭りがある。

行事日はその日であろうと判断して再訪したが、垣内の人は来そうにもないような雰囲気だった。

待ち続けて1時間。

軽トラでやってきた男性に聞けば、盛大な行事ではなく、提灯を吊るす、笹を立てて花を飾る。

前日はすぐ近くの慶雲寺住職が法要される。

参列者は4年に一度の廻りの中垣内当番組の数軒だけだという。

86歳になるその男性が云うにはコンピラサンから歩いてすぐ。

川向うの集落内に地蔵さんがある。

コモリと呼ぶマツリをしていると話していた。

その地蔵さんを「転がし地蔵さん」と呼んでいる。

話しから想定するに分離できる丸い石仏のようである。

土台から降ろした場で石仏を転がしていたからそう呼ぶようになったのかわからないが、コモリの場にゴザを敷いて自前の弁当を食べていたという。

話しの展開から思うに、随分と昔の様相にように思えたが、転がし地蔵さんに興味をもった。

8月24日にしていると男性が話していたので出かけてみたが、誰一人現われなかった。

近くに住んでいる男性を訪ねたら、「そうだっか、おかしいなぁ。」と返答する。

しばらくしたら奥さんが畑から戻って来られた。

同様に今日と聞いていた地蔵さんのマツリは・・。

「7月やったと思う」だ。

映像は7月16日に撮ったもの。

枯れる寸前のお花が残っていることから、少なくとも信仰する人がおられるということだ。

(H29. 7.16 EOS40D撮影)