マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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山田・新調出番待ちのカンピョウ干し竿

2018年08月08日 09時35分01秒 | 民俗あれこれ(干す編)
6月半ばともなれば、そろそろ準備にとりかかる。

私ではなくて農家の人たちだ。

それもユウガオを育ててカンピョウを作っている人たちである。

これまで幾つかの地域でカンピョウ干しを取材したことがある。

初めて取材したのは平成22年7月17日に訪れた田原本町の多。

その年、その月の24日は天理市の嘉幡町もあったが、いずれも高齢者だった。

その翌年には両軒ともやめられた。

聞いていた周辺地も巡ったがすでにやめていた。

それから3年後の桜井市山田の茶ノ前垣内である。

カンピョウを干すには竿がいる。

その存在に気づいたのは平成24年の4月10日だった。

多や嘉幡で構造物を拝見していたのでそれが何であるのか、すぐにわかった。

竿の持ち主は昭和4年生まれの高齢者。

元気でいる限り、カンピョウ干しをしていると云っていた。

この日は明日香村の飛鳥に取材がある。

その通り道に拝見したカンピョウ干し構造物に変化が見られた。

支柱は以前のままであるが、竿が新しくなっていた。

奇麗に藁を縛りつけている。

縛った紐はなんとなくPP紐のように思えるが、藁束に見慣れたものがある。

古びた紐のようなものがあるからこれは使い古した簾であろう。

簾の再利用ははじめて見た。

これも記録と思ってカメラに収めた。

(H29. 6.30 EOS40D撮影)