マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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語り会場のプロジェクター接続テスト

2018年08月06日 08時57分28秒 | メモしとこっ!
この年の7月21日は講演会。

聴講ではなく、私自身が解説する講演会である。

会場は施設の橿原市商工経済会館。

場所は久米町にある。

主催は橿原市の橿原市まほろば大学校。

市教育委員会が2年単位に募る市民の学びの講座。

参加できる対象者は60歳以上になる。

高齢者支援の生涯学習・スキルアップ講座は生活科学、美術・工芸、歴史・郷土、国際関係、文学、スポーツ・保健、政治・経済、福祉・ボランティアの8コース。

どれもこれも人気のコースらしいが、一番は歴史・郷土になると事務長は話す。

そのコースに付随する特別コースが「民俗クラブ」。

主宰は代表の鹿谷勲さんが率いる奈良民俗文化研究所である。

鹿谷さんからの伝言は「撮った民俗写真をもって講演をしてほしい」というお願いである。

その件を伝える電話をもらったのは平成28年9月30日だった。

何回かの講演経験があるし、私でお役に立てるならと思って、ためらいもなくお受けすることにした。

この件は11月1日にも電話があった。

念のためと思われてことだろう、ではなく講演日程が確定したという連絡だった。

テーマは「奈良の民俗を撮る」である。

民俗を素晴らしい写真で紹介している野本さんにもお願いされている講演会。

さて、講演の内容はどれにしてみるか、である。

数多くの伝統的な行事や風習を記録してきた私は“選び”に悩ませる。

計画された予定日は都合によって一週間早まった。

決定した日が7月21日。

せめて一か月前には、何をテーマにどのような行事写真を紹介していくか、明確にして、講演するストーリ・シナリオの組み立てを終えておかなければならない。

ストーリー作りの作業に入ったのは5月11日。

だいたいのストーリーが頭の中に浮かび上がってだいたいの路線を構築しかけてきたので紹介する写真の抽出である。

これまで取材した奈良県内の行事取材数は1780行事。

この講演会で紹介するのは橿原市内で行われている年中行事である。

聴講される方々は市内に暮らす人たち。

少しでも知っていただけたらと思ってテーマは橿原市の年中行事にした。

これまで取材した行事はデータ化して地域別にキーワードを施している。

私が地域を調べて作ったエクセル・データベースより「橿原」をキーワードに抽出すれば90行事がでてきた。

そのすべてを取材したわけではない。

あくまで私的に調べた情報であるが、うち、取材した行事数は40行事。

半分未満である。

地元民から聞いている行事のすべてを取材するには年齢的なこともあるし、奈良県全域を対象に廻っている私にとってはとても無理なこと。

健康体である限り、せっかく教えてくださった年中行事は記録しておきたいが・・・。

何人からは橿原市の行事は少ないと聞いている。

鹿谷さんもそう云っていた。

少ないがどうかはわからないでもないが、情報が少ないのかもしれない、と思っている。

どこの市町村でもそうだが、公的機関はイベントをするが、地域の民俗行事にはあまり関心がないようで、ぞんざいだ。

有形文化財はたいがいの市町村に登録されている。

市町村の歴史・文化も調査されて市史等に記されている。

もちろん無形民俗文化財もあるが、これはというものばかり。

当然なことであるが、地域の人でも知らない行事なんてものはいやっちゅうほどある。

あるにはあるが知られていないだけだ。

決して隠しているわけではない。

ましてや「講」の行事や民家の習俗、あるいは民間信仰ともなれば発表されることもないから人知れず消えていくことになりかねない。

私はどちらかといえばこういうマイナー的な民俗を記録してきた。

尤も名高い登録行事の取材もしているが、なにが大事かといえば地域文化である。

特に人から人へと紡いできた民家の習俗行事が大事だと思っている。

引き継ぐ人がいない、引き継ぐ意思がない。

理由はさまざまであるが、現にいつのまにか廃れて消えてしまった行事なんてものは、ごまんとある。

そう思うのである。

「橿原の年中行事」をテーマにシナリオ作り。

1時間半で伝える講演は、写真で紹介する橿原市の「県指定無形民俗文化財行事」、「ノガミ行事」、「ツナカケ行事」、「オンダ行事」、「初午行事のハタアメ」で繋ぐ5章立てにした。

本日は写真映像を映し出すプロジェクターの接続テスト。

どのような展開で講演するのか応対してくださった事務長に伝える日でもある。

講座を受ける人たちは定年直後の人でもなくだいたいが70歳前後になるそうだ。

前回の5月12日に講演された鹿谷さんの講座には40名近くが集まったという。

勉強熱心というか、橿原の歴史文化を知りたくて・・というような人が多いのであろう。

奈良民俗文化研究所が主宰するまほろば大学校で開催される「民俗クラブ」は一年に8回。

大きなテーマは「日本の民俗を読む・撮る」である。

構成に映し出す写真の外観が掴めたらどういう展開で話を進めていくかのストーリー作り。

執筆お始めたのは6月13日。

ほぼ95%のデキ。

煮詰まったのは6月22日だった。

ここまでくれば一段落。

ツメや〆の部分は後回しにして、まほろば大学校の事務長に伺いたい。

そう、思って訪れたこの日である。

問題は私がいつも自宅で活用しているパソコンとの相性である。

かつて大和郡山市の施設である市民交流館に勤務していた。

貸会議室の運営が主であるが、訪れる突然の観光案内もしていた。

会議室利用に施設什器のプロジェクターが無料で利用できる。

お客さんは自前のパコソンを持参してもらって什器を利用するのであるが、なんせ持ちこまれるパソコンが多種多様なだけにぶち当たる問題も度々あった。

その都度に反省し、より広くの人たちに利用していただけるよう改善してきた。

プロジェクターは利用者自身でも簡単に接続できるようにわかりやすい説明図を作った。

接続図はもちろんであるが、接続を単純化表現にしてわかりやくした。

また、パソコンによっては映像出力切替ファンクションが異なることから、メーカー別の表も作った。

説明書はA4一枚の裏表表記。

世界的に利用が最も多いWIN向けに表記した。

接続ケーブルは数種類用意して備品化しておいた。

ただ、Macの場合は接続アダプターが高額なこともあり、利用者数が少ないという判断で購入はしなかった。

もうしわけないが利用者ご自身でご準備願うことを利用申請される段階で確かめることにした。

7年半も携わっていたが、無理を云う人はおられなかった。

みなさん、納得されていたのである。

A4裏表一枚で表記した説明図を作ったわけはもう一つの理由がわる。

市民交流館の職員は私同様にみなが臨時職員であった。

職員は年末年始の4日間を除く毎日の朝9時から夜9時までが利用できる施設。

職員3人が交替勤務をして利用してもらっていた。

私の元職場は情報処理会社。

一般の人よりかは少しだけの専門家。

他2名の臨時職員は専門家でもない。

一般市民に遅滞なく説明するにはマニュアル化した方が良かろうと簡略化した説明書を作ったのである。

おかげさんで説明書がわからなかった人はほぼ皆無だった。

まれに映像が出てこないという苦情はあったが、状態を見にいけば、説明図と違う接続をしていた。

利用者の勝手な解釈をしてしまうとそうなるのである。

苦情を伝えた利用者とともに説明書に沿ってゆっくりとしてもらったら映像が出てきた。

ありがとうございます、と云われたときはとても嬉しかったなと思い出した。

今回、接続するにはまほろば大学校にあるプロジェクター備え付けの接続ケーブルである。

さあ、パソコンにと思って端子を探すが見当たらない。

これには焦った。

直近にあった講演会は地元大和郡山市社会福祉協議会向けの民俗講演であった。

そのとき以来の講演で安心しきっていた。

このときも社会福祉協議会のプロジェクター。

難なく接続できて映像も問題なく出力できた。

なぜだ。

思い出したのはその直後にパソコンが壊れたことだ。

買い換えたゲートウエイパソコンは接続仕様が変化していたことに気がついたが、この日の接続には間に合わない。

まほろば大学校にあるのはVGA接続ケーブル。

諦めて私が持参していたUSBケーブルで繋ごうとしたがこれもまた出力しない。

あとから気がつけば、それはないだろ、である。

尤もパソコンによってはメーカーごとにファンクション切り替えを要する。

記憶にあるのは[Fn]+[F8]であるが、どうやら違う。

これもあとでわかったが、そりゃそうだ、である。

もし、映像が外部USBにあるなら、まほろば大学校のパソコンで試すことができますが、と云われてそうする。

映像データは小型のハードデイスクがある。

いつも利用しているハードデイスクは必需品。

これをまほろば大学校のパソコンにUSB接続してしれば・・出力した。

ほっと一安心するが、まほろば大学校のパソコンの操作がゲートウエイとはまったく違う。

メーカーが違うのは当然であるが、WINのバージョンが以前のもの。

操作方法に慣れがないものだけにオロオロして誤操作ばかり。

これでは当日に戸惑うこと必死になってしまう。

なんとかしますとと広げた道具類をバッグに詰めて家に帰った。

バッグから出てきたケーブル。



三本穴がある電源ケーブルは私のものではない。

明らかにまほろば大学校のパソコン電源ケーブルだ。

誤って持って帰ってきてしまった。

大急ぎで連絡するが、時間は午後6時を過ぎていた。

仕方なく、ケーブルの写真を撮ってまほろば大学校にメール送信した。

返事は日曜明けになるだろう。

その間に解決しておきたいプロジェクター接続ケーブル。

ネットで調べてみればすぐにわかった。

買い換えたゲートウエイパソコンは最新型のNE512-F14D。

ML6020Jの端子はVGAであったが、薄型のNE512-F14DはVGA端子がない。

代わりにあるのはHDMI端子である。

まほろば大学校のプロジェクターも最新型。

VGA端子もあれば、HDMI端子もある。

古い機種も新しい機種にも対応できるようになっているから、HDMI-HDMI接続ケーブルであれば繋がるのである。

買い求めた電気屋さんはイオン大和郡山店内にあるジョーシンの大和郡山店。

売り子さんに尋ねたら品物が並ぶ棚を案内された。

ネットオークションであれば500円ほどで売っている接続ケーブルがなんとお高いことか。

3千円もするケーブルはパソコン付属品コーナーに売っていたが、これらはパソコンメーカーもの。

サードサプライであればもっと安いものがあるのでは、と思ってお願いしたらテレビを並べている棚を案内してくださる。

同じようなHDMI-HDMI接続ケーブルであるが、これなら買えると思ったが、接続ケーブルの長さによって値段に幅がある。

ケーブルの長さは市民交流館に勤務していたから適切な長さというものは頭の中に入っている。

利用者が持参するパソコンの位置は必然的に決まる。

その位置からケーブルを繋げてプロジェクターに投影するのだが、どこに設営するのかで決まる。

どこというのは投影するスクリーンの位置で決まる。

ある程度の距離がいるし、映す大きさ、角度も考慮する。

必然的にスクリーンより外す。

しかも、だ。

もう一つ、考慮しなければならないのがプロジェクターの空冷フアンの風である。

生ぬるい風が聴講者にあたらないような位置にプロジェクターを設営する。

こうした条件に見合うケーブルの長さである。

テスト接続させてまほろば大学校に合わすなら長さは2mで十分だ。

尤もまほろば大学校のVGA-VGA接続ケーブルもたしか2m。

そう判断してジョーシン電気で買った製品はエレコム社製。

製品はケーブルの質によって金額が異なる。

一般的に勧められるケーブルは硬質。

頑丈だからだ。

私が買ったのは柔らかいケーブル。

ケーブル品質はいずれも同じなら使い易い柔らかケーブルを選ぶ。

硬質よりも、若干安かった製品は10%引きの会員特典を利用して1800円弱で購入した。

そして、26日の月曜日。

花園町で行われる魔除けの紫陽花取材に出かける直前に電話が鳴った。

まほろば大学校の事務長からだ。

添付した誤って持って帰った電源ケーブルの画像はなぜかはじかれて届かなかったが、ケーブルはやはりのまほろば大学校の備品。

木曜日の29日には使うというから急がねばならないが、火曜日の午後が可能いうことでこの日もやってきた。

電源ケーブルを返却してプロジェクターの接続ケーブルの再テスト。

持参したHDMI-HDMI接続ケーブルを繋げたら一発でスクリーンに投影された。

しかも、だ。

HDMI-HDMI接続ケーブルであれば、パソコンの音声も出るはず。

ケータイ電話で撮った動画をパソコンに納めている。

今回の「橿原の年中行事」にも登場する予定である。

その一つをクリックしたら大きな音でプロジェクターから聞こえてきた。

ボリュームも適度に調整できる。

事務長が驚かれたのはいうまでもない。

これでテストは完了。

まほろば大学校もケーブルを考えなければという事務長には私が買ってきたエレコム社製のHDMI-HDMI接続ケーブルを納めていた箱を提供した。会

計に頼んで備品の一つとして購買しておきたいと云われた。

利用者のためにもそうしてあげてください、である。

(H29. 6.23 SB932SH撮影)
(H29. 6.27 記)