一週間前、知人のSさんから届いたメール。
「自宅から垂仁天皇陵を通り、“歴史の道”を西の京方面に向かって歩いていたときに見つけた四つ葉のクローバーを送ります」。
添付に送ってきた四つ葉のクローバーを添える文に「信仰、希望、愛、幸福を表す」、「発見率 は、0.01%~0.001%らしい」、「希少価値があります」とあった。
添える文とか発見率はともかく、四つ葉のクローバーの贈りメールで思い出した自然観察会。
平成10年ころに参加。
子どもが離れてからも補助員として手伝っていた観察会にいろんなことを教わっていた。
ブログなどに記した記事を辿ればいいのだが、あるときに教わった四つ葉のクローバーから、いろんな観点から享受してもらった知識を、Sさんに伝えたく、また、私の子どものころの体験も合わせて情報を整理してみた。
『四つ葉のクローバーはさらに枚数を増やす事例は耳にしたことがありますし、私が二十歳過ぎまで住んでいた大阪市内。すぐ傍に流れる大河の大和川がコンクリート護岸になる前の土手は草むらが生い茂る川堤でした。中学生のころだったと思います。その川堤にあったクローバーは、四つ葉どころか、最大八葉も見つかったことを鮮明に覚えています。ところ代わって、越してきた大和郡山で参加していた自然観察会。矢田山を中心に観察する会の指導先生に教えてもらったのが、四つ葉のクローバーは何故にできるのか、でした。県立大和民俗公園内で見つけた子どもに答えた草刈り機でした。ほとんどというか間違いなくみなさん云われるのが「突然変異」だと・・。
だれしもそう思われる突然変異ですが、突然変異から紡いだ遺伝子だという見方もありますね。
明確に答えたNHK番組のチコちゃんの答えは・・成長期に踏まれたアクシデントによるものと・・。
そのアクシデントの一つが、傷めつける草刈り機です。
図解もあるのでわかりやすといいますが・・。
で、なんと、突然変異と想定した四つ葉のクローバーを人工授粉して意図的に作ったという56枚葉のクローバーに驚き・・ですが、これがまたギネス登録したそうで・・』、と送ったメールに「たいへん役立ちました。ブログに自然観察会があったので、何か紹介できたと送りました。ありがとうございます」と返信された。
変異についてお伝えしたが、なぜにシロツメクサと呼ばれるのか。
時代、文化交流から始まった経緯も、伝えておきたいと、思って、続きメールを送った。
『原産地がヨーロッパのクローバーの正式和名は「シロツメクサ」です。ご存知でしたら、すみません。充てる漢字は「白詰め草」。なぜにこんな和名なのか、です。
クローバーは、シロツメクサだと名前を教えてくださった先生は、やはりの自然観察の指導先生でした。江戸時代に遡ります。日本に送られてきたヨーロッパのガラス製品。子どものころに知った懐かしい名前にギヤマンがあります。ガラス細工の工芸品を加工する金剛石(※ダイヤモンド)を呼んだ名前がギヤマン。シロツメクサは、これら壊れやすい製品を遥か遠い国から運ぶ際に使われた草。収納した箱の中でガタゴト揺れて破損しないように詰めた乾燥草がクローバーでした。そういうことで、基本系は「詰め草」。開いた花が白いからシロツメクサ。花が紫色ならムラサキツメクサがあります。新聞紙を丸めたものとかプチプチのような緩衝材、つまり詰め物に用いたローバー草はタネも同時に運んできた港に零れたケースもありましたが・・・。明治時代以降、家畜の飼料用として輸入されたシロツメクサが零れて周辺に拡がり野生化。さらに物流・運送行為によって運ぶ家畜とともにシロツメクサも紛れ込んで全国に広がったとされる外来種です。貿易ですから、日本から送られたのはさまざまな物品。その包装紙に用いたのが浮世絵。そのことがあってヨーロッパに浮世絵が広まった、ということで・・』
と、送ったら、「より以上に、詳しく学ぶことができました。これで、クローバー博士になりました」と嬉しいお言葉ですが、これだけの情報では博士号はとれない。
しかし、Sさんのおかげで、わかりやすく説明できたと思うので、これもまた当ブログに記しておくことにした。
(R2. 5.16 SB805SH撮影)
「自宅から垂仁天皇陵を通り、“歴史の道”を西の京方面に向かって歩いていたときに見つけた四つ葉のクローバーを送ります」。
添付に送ってきた四つ葉のクローバーを添える文に「信仰、希望、愛、幸福を表す」、「発見率 は、0.01%~0.001%らしい」、「希少価値があります」とあった。
添える文とか発見率はともかく、四つ葉のクローバーの贈りメールで思い出した自然観察会。
平成10年ころに参加。
子どもが離れてからも補助員として手伝っていた観察会にいろんなことを教わっていた。
ブログなどに記した記事を辿ればいいのだが、あるときに教わった四つ葉のクローバーから、いろんな観点から享受してもらった知識を、Sさんに伝えたく、また、私の子どものころの体験も合わせて情報を整理してみた。
『四つ葉のクローバーはさらに枚数を増やす事例は耳にしたことがありますし、私が二十歳過ぎまで住んでいた大阪市内。すぐ傍に流れる大河の大和川がコンクリート護岸になる前の土手は草むらが生い茂る川堤でした。中学生のころだったと思います。その川堤にあったクローバーは、四つ葉どころか、最大八葉も見つかったことを鮮明に覚えています。ところ代わって、越してきた大和郡山で参加していた自然観察会。矢田山を中心に観察する会の指導先生に教えてもらったのが、四つ葉のクローバーは何故にできるのか、でした。県立大和民俗公園内で見つけた子どもに答えた草刈り機でした。ほとんどというか間違いなくみなさん云われるのが「突然変異」だと・・。
だれしもそう思われる突然変異ですが、突然変異から紡いだ遺伝子だという見方もありますね。
明確に答えたNHK番組のチコちゃんの答えは・・成長期に踏まれたアクシデントによるものと・・。
そのアクシデントの一つが、傷めつける草刈り機です。
図解もあるのでわかりやすといいますが・・。
で、なんと、突然変異と想定した四つ葉のクローバーを人工授粉して意図的に作ったという56枚葉のクローバーに驚き・・ですが、これがまたギネス登録したそうで・・』、と送ったメールに「たいへん役立ちました。ブログに自然観察会があったので、何か紹介できたと送りました。ありがとうございます」と返信された。
変異についてお伝えしたが、なぜにシロツメクサと呼ばれるのか。
時代、文化交流から始まった経緯も、伝えておきたいと、思って、続きメールを送った。
『原産地がヨーロッパのクローバーの正式和名は「シロツメクサ」です。ご存知でしたら、すみません。充てる漢字は「白詰め草」。なぜにこんな和名なのか、です。
クローバーは、シロツメクサだと名前を教えてくださった先生は、やはりの自然観察の指導先生でした。江戸時代に遡ります。日本に送られてきたヨーロッパのガラス製品。子どものころに知った懐かしい名前にギヤマンがあります。ガラス細工の工芸品を加工する金剛石(※ダイヤモンド)を呼んだ名前がギヤマン。シロツメクサは、これら壊れやすい製品を遥か遠い国から運ぶ際に使われた草。収納した箱の中でガタゴト揺れて破損しないように詰めた乾燥草がクローバーでした。そういうことで、基本系は「詰め草」。開いた花が白いからシロツメクサ。花が紫色ならムラサキツメクサがあります。新聞紙を丸めたものとかプチプチのような緩衝材、つまり詰め物に用いたローバー草はタネも同時に運んできた港に零れたケースもありましたが・・・。明治時代以降、家畜の飼料用として輸入されたシロツメクサが零れて周辺に拡がり野生化。さらに物流・運送行為によって運ぶ家畜とともにシロツメクサも紛れ込んで全国に広がったとされる外来種です。貿易ですから、日本から送られたのはさまざまな物品。その包装紙に用いたのが浮世絵。そのことがあってヨーロッパに浮世絵が広まった、ということで・・』
と、送ったら、「より以上に、詳しく学ぶことができました。これで、クローバー博士になりました」と嬉しいお言葉ですが、これだけの情報では博士号はとれない。
しかし、Sさんのおかげで、わかりやすく説明できたと思うので、これもまた当ブログに記しておくことにした。
(R2. 5.16 SB805SH撮影)