マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

旧都祁村南之庄・宮参りの辻立て幣

2020年11月20日 10時23分55秒 | 民俗あれこれ(護符編)
目的地は旧都祁村の白石。

東西を通り抜ける街道はよく通る道。

白石に到着する一歩手前にあった御幣。

石垣を組んだ家、その角地にあった幣。

この地は白石の隣村になる南之庄。

これって何。

初めて拝見する小幣。

不思議な光景に佇んでいたことがある。

平成28年10月20日、地区に住むKさんに伺ってわかった。

御幣は宮参りの辻立て幣だった。

この日も通りがかりに拝見した小幣。
いつ立てたのかわからないが、宮参りをされた証し。

幣は2本。古いのは朽ちて黒ずんでいるが、もう一つは比較的新しい。

近寄ってみてわかった宮参りの辻立て幣。

この日は先勝。

6日前の8日は大安。

そのときに南之庄の氏神さんである国津神社に宮参りされたのであろうか。

(H30. 7.14 EOS7D撮影)

ヤマモリのカレーうどんの素+肉匠たけ田の油かす入れカレーうどん

2020年11月19日 09時53分20秒 | カンタンオリジナル
取材伺いに出かけた杣之内町の木堂。

明日に行われる春の彼岸講行事である。

春の彼岸講は11年前に取材をしていたが、神饌・御供などがあるとはつゆ知らず。

ご縁をいただいて11年目の廻りにあたるSトヤ家を訪問


サキドーヤにあたるN家当主に知人のSさんとともに行事の細部を教えていただいた。

あらかたがわかったところで場を離れた。

時間帯は正午過ぎ。

N家当主のお誘いもあったが、昼食は我が家でということにしていたから、申しわけなく遠慮させていただいた。

天理からの片道時間はおよそ30分。

自宅に着いたら準備していた冷凍うどん。

ひさかたに食べるカレーうどんである。

カレーうどんの素はヤマモリ製

最近になって新発売した製品にカレーハウスCoCo壱番屋が監修したカレーうどんの素がある。

スーパーなどに見かける評判カレーうどんの素。

甘ったるい和風カレーは好みでないから買うことはない。

ならば、フツーというか一般人に馴染みやすいカレー味であるが、買ったのはかーさんだ。

甘ったるいのが好みだからそうなる。

私の好みは刺激、パンチのあるカレーを食べたい。

おおかたの20年ほど前。

平城駅近くにあったカレーうどん屋に出かけて食べたカレーうどんは和風だったが、コクのあるカレーだったから口にあった。

たった一度の味わいだったが、とにかく美味かった。

数年前から冷凍うどんで作るカレーうどんに嵌っていた。

そのカレーの素はうどん専用でなくカレーライス向け。

刺激のあるレトルトカレー。

あちこちに売っている商品。

手ごろな値段で売っているレトルトカレーに美味いものもあるは口に合わんのもある。

300円、500円もするような高額商品は手を出さない。

安くて美味しいレトルトカレーを探していたときに見つけたカレーうどんの素。

商品名は失念したが、まったるい味だった。

違いはもう一つ。

とにかく具材が大きいのだ。

芋も肉も形のわかる具材。

反面、レトルトカレーはみじん切りのような肉塊で、食感が気に喰わん。

気に喰わんが味は気に入っている。

その味を期待してカレーうどんの素を探してきたが、期待に反する商品ばかりであるが、物は試しと本日の昼カレーにした。

刻みネギはどの場合でも入れるが、すっかり忘れていた油かすを入れてみたらどうなるのか、と思って入れてみた。

これまで何度も味わって、美味い、旨いを連発する肉匠たけ田の油かすである。

冷蔵庫にあった肉匠たけ田の油かすは固い。

電子レンジでチンしたら、少しは柔らかくなるだろうと思ってチンした。

ほどよく香りが出たら食べどき。



残りすべてをパラパラ落として混ぜる。

箸で摘まんだうどん麺をつるつる・・。

のど越しがえー感じのカレーうどんが美味くなった。

甘ったるさが消えて、ジューシーな油かすの味で締まったカレーうどんになった。

と、いうことは何らかのものをトッピングしたら好みの味になるんや。

次回はスンドブスープの素でも入れてみようか。

(H31. 3.20 SB932SH撮影)

イトメンの黄そば

2020年11月18日 09時45分29秒 | あれこれインスタント
賞味期限は本日の3月19日。

急ぐこともないこの日に味わいたいイトメンの黄そば

79円で売っていた業務スーパーの奈良店。

これまでまったく見られなかった特別なカップ麺と言いたいくらいの真っ黄色パッケージに惹かれて買った。

ただ、業務スーパー奈良店以外の他店舗にはなかった。

奈良南店、大安寺店、大和郡山店を探してみたがなかった。

初めて見た数カ月前。

これはなんだと思って買った。

カップ麺のネーミングは“きぃそば”。

黄色い蕎麦って聞いたことがない。

黄色いニラでも入っているのかと思ったが、それはあり得ない。

黄色いニラは高級品。

しかも生産量は極めて少ない。

一般市場に出回ることのない希少な黄色いニラは“きにら”と呼ぶ。

黄色い麺はラーメン色。

ならば何故に黄らーめんと呼ばないのか・・。



カップ麺の蓋に書いてある謳い文句に「黄色い麺に和風だし」とある。

どうやら麺はラーメンであるが、出汁が和風という変わりもの。

蕎麦でもなくうどんでもない黄そばはやみつきになるほどの不思議な旨さ、であると・・。

数カ月前の当初に買った2カップ。

味がどんだけー、だから試しに2カップ。

食べたいと思って買った黄そばが一つ少なくなっていた。

あれェと言えば、面白そうだから、先に食べたというかーさん。

しばらく経った日にも・・。

舌に馴染んでとても美味しいと残りの1カップも食べてしまった。

これはいかん。

そんなに美味いカップ麺は買い増し。

探して、探して結局見つかった売り場が業務スーパーの奈良店だけだった。

もう売ってはいないだろうと、半ば諦め感でやってきたら・・あった。

在庫限りの数量限定商品はお早めに、とPOPを立てて売っていた。

2カップの買い増しでは私の口に入らない。

そう思って4カップの買い増し。

買ってからもまたまた一つ消えて、二つ・・消えて・・。

また、先に越されてしまった。

どれほど美味いか、本人曰く、むちゃ旨である。

あっさり系のような味だがやみつきなる。

まさに謳い文句のとおりである。

最後に残った1カップをやっとのことで口にする。

蓋を開けたら麺に上にあった粉末スープ(※出汁とは書いていない)、かやくに七味とうがらし。

和風出汁に最適な味締めになるほどである。

粉末スープを落として、お湯入れ3分。

ただ、前回、前々回と失敗しているお湯の量。

薄まってしまって美味さを味わえなかった反省に、やや少なめの湯量にした。

3分待ってごっそり入っている揚げ玉かやくをバラバラバラバラ・・。

かき混ぜるのも惜しいくらいの量の揚げ玉に七味とうがらしも振りかけて。

揚げ玉かやくに細かいエビや刻みネギもある。



旨そうな麺は縮麺。

出汁が絡みやすい麺を箸で摘まんで口に運ぶ。

一口、二口、三口・・・と箸が止まらない。

ふーふーしてすする熱々出汁も美味い。

湯量を少なくしたから好結果を得られた味。

かつお出汁で食べるうどん的な感じの味であるが、麺はあくまでインスタントラーメンの食感。

不思議でもないが、とにかく美味い。

揚げ玉に入っていたエビ味も利いている。

もっと食べたいが、同じような価格帯で売られることはないだろう。

(H31. 2. 3 SB932SH撮影)
(H31. 3.19 SB932SH撮影)

味のマルタイの旨辛山椒担々風ラーメン

2020年11月17日 10時10分16秒 | あれこれインスタント
また、やってしまった。賞味期限は1カ月前に切れていた。

しかも2カップも買い置きしていたからショックは大きい。

なぜにこんなに早いのか。

謎は在庫処分の特価販売。

買ったのは今年の1月11日。

買ったお店は奈良店の業務スーパー。

在庫限りの数量限定商品はお早目に、だった。

ちなみにPOP表示にある瀬川食品は食品卸しの会社のようだ。

期限は切れていても捨てることはない。

食品ロスは避けたいこともあるが、味はそんなに変わりない。

封を開けてなけりゃ十分に品質を保つカップ麺。

ショックはあるが、それは見落としていただけのこと。

品質に対するショックではない。

さて、縦型カップ麺の味のマルタイの旨辛山椒担々風ラーメンである。



容器に書いてあるようにお湯入れ2分で出来上がる。

1分の差は大きい。

お腹が減ってしまった午後のひとときに味わう旨辛麺。

山椒が利いておれば美味いに決まっとるが、気になるのは担々風。

味はコクのない何々風ではないだろうか。

お湯入れ2分経ったら蓋開け。



儀式は特にない。

かき混ぜて食べる旨辛山椒担々風ラーメン。

はじめにスープを飲む。

熱々スープにあっちちち。

飲みたい気持ちが焦りにつながる一般的な危険事例の一つをやっちまった。

ふーふしてもなかなか冷めないスープ。

少しずつすすったが、旨味はなくただただ辛いだけ。

麺は細麺。

箸ですくってずずーっと吸い込む。

これもまた辛いだけの味。

旨味はないがすーすーと食べてしまうのが可笑しい。

具材はプカプカ浮かぶ黄色いかき玉に緑色が目立つチンゲン菜。

肉の塊はひき肉とメーカはいうが、何肉。

ひき肉は豚でなくあっさりしていたから鶏肉だろう。

ずずーと食べる麺の量は50g。



あっという間に平らげたカップにスープが多すぎる。

底までいってはじめてわかった底に・・。

溶けなかったスープがびっしり。

その味の美味しいこと。

どうやら湯量が多かったせいもあるが、混ぜきれなかったのが原因だ。

旨辛山椒担々風ラーメンはもう1カップある。

いつになるかわからないが、次回は反省を生かして食べたい。

それから2週間後に実行した味わい。

お湯の量を極端ともいえないが、極力減らして作った旨辛山椒担々風ラーメン

痺れる味に大満足。

なんせ熱いスープを飲むたびにピリピリ感。

ヒリヒリ、ビリビリ、ピリピリ・・は喉の奥まで痺れちまったどー。

で、底を・・・見たら同じように粉、粉、粉。

山椒がこんなに多いと刺激も倍増するはずだ。

(H31. 1.11 SB932SH撮影)
(H31. 3.15 SB932SH撮影)

4度目もかっぱ寿司南津守店の麺、寿司

2020年11月16日 10時45分36秒 | 食事が主な周辺をお散歩
3月はおふくろの歯科診療。

なんとこの日で4度目の診療。

多くない、って言ってみたくもなる遠出が4往復。

極力、地道を走ってみたいものの高速道はやむを得ない。

利用する高速道は西名阪高速道。

郡山から大阪の松原まで。片道に要する通行料は620円。

4往復するから合計で4960円。

本日の診療で3月25日にも来てくださいといわれているので6200円の出費。

おふくろのためだから出費という表現はしたくない。

この日の診療は午後1時前に終わった。

本歯嵌めは10日後の25日。

こんどこそ美味しく食事を摂ることになるだろう。

ただ、この日の診療に痛みはずいぶんとマシになったという。

ならば、コシのあるうどん・・・ということにはならない。

噛んだらどうも無理があるらしい。

今日も出かける食事処は、あの美味しい唐揚げよ、もう一度、というわけでかっぱ寿司南津守店。

かーさんもおふくろもそれがいいと慣れた国道を走って南下する。

以前も書いたが、この道に沿って行けば、まず、くら寿司。

次がかっぱ寿司で、締めにスシローである。

3社が鎬を削る寿司ロード。

尤も他に名高いはま寿司は、当地にないが・・・。

二人のお気に入りは室内環境が抜群のかっぱ寿司南津守店。

ベテラン店員さんだから安心してられる。

いつも通り、先に席についた二人は慣れたタブレット端末で要求する。

その間に行っておきたいトイレ。

利尿剤を服用している関係で1時間の間隔で用を足す。

トイレ内は実に奇麗。

デザイン、色合いがケバケバしていないのが嬉しい。

で、発注順に並べた家族3人が食べたいもの。



始めに300円のきつねうどん、100円のまぐろにぎり×2。



実はその後に美味いからもっとと言われて2皿も注文したまぐろにぎり。

なぜにそれほど人気であるのか。

答えは厚切りまぐろ。

旨味は厚さがあるからわかる味。

魅了されたおふくろはかっぱ寿司の魅力にとりつかれたようだ。



次は、300円のあっさり醤油ラーメンに50円の一貫焼きサーモン、同じく50円の一貫鮮極生えび。



ここで私が選んだ今回お初の390円の長尾大監修コクうま鬼煮干しラーメン

入口ドアに立ててあった看板に誘われて注文した。



次に選んだのは牛肉シリーズ。

この日、歯科医院に行く道中である。

ふと薫った肉の味。

一般的な焼き肉の味が口の中にふわっと広がった。

尤もそれは実態のない夢想である。

塩も胡椒も入れない焼き肉。

一番安い肉が逆に美味い。

そんな牛肉は寿司ネタにはならないが、唾が出るほどに肉を食べたくなって前回も食べた三貫盛りの牛Kingの肉三昧を注文。



肉三昧は280円で牛カルビ、ローストビーフ山わさびのせ、牛タン直火炙りの3品を味わえる。

次は好評につき今回も注文する200円の鶏のから揚げ。

この日も一貫にぎりが大好評。

皿の枚数は増えるが数多くのネタを味わえる。

一貫が50円のこうイカ、つぶ貝、生たこに二人が大好きなぷりぷりのえび天にぎり。

一貫では足らないから2貫で一皿の100寿司。



ぺろっと食べた。

その次はまたもや肉、肉。

一貫が90円のローストビーフ山わさび、同じく一貫が90円の炭焼きローストビーフに一貫が50円の牛カルビにぎり。



6個も食べりゃ飽きが・・・くるわけがないが、味替えして一貫が50円のサーモンバジルマヨ炙りにえびバジルマヨ炙り、生ハムのバジルマヨ。

食べる勢いに釣られたかーさんは一貫50円の活〆真鯛に200円の手作りプレミアムホイッププリンで食べ収め。

私も食べたいぷりぷりえび天にぎりに同じく一貫が50円の豪快イカ天にぎりで〆たいが・・・これを口にしなきゃお店を出るわけにはいかないと思って無茶美味い200円の鶏のから揚げ。



実はこの日のから揚げは5個盛り。

前回は4個だったのに1個増量したのだろうか。

5個を一人で食べちゃあかんだろうと1個を助けるかーさん。

実はおふくろも食べたかったが1個で断念。

から揚げはサクサクだが、揚げすぎたきらいもあって高齢者の歯では無理があった。

鳥肉はジューシーだから箸でつぶしてちょびちょび食べていた。

お願いだから高齢者向けの柔らか揚げを研究してほしいのである。

お願いはもう一つある。

肉三昧のうち牛タン直火炙りである。

是非とも単品注文ができるように頑張ってもらいたい。



ローストビーフよりも旨すぎるのに、食べたくても牛Kingの肉三昧を注文せざるを得ない。

ぶっちゃけ、牛カルビは美味いが、ローストビーフに肉味を感じないから、単品で、ということだ。

バジルマヨは久しぶりだったが、しょっちゅう食べるもんではない。

もっと海鮮もんを増やしてほしいのである。

4回も連続して食べてきたが、飽きはくるものである。

回転すしの本道はネタにあり。

ところで、本日初の味わいラーメンである。

長尾中華そば店主の長尾大氏が監修したスープが決め手のコクうま鬼煮干しラーメンである。



まずはお店に一言。

ラーメンの種類が増えているならテーブルに胡椒を。



いちいち店員さんにお願いする胡椒が手元にあってもいいんじゃない。

で、コクうま鬼煮干しラーメンの味である。



一口目の感想は魚粉で咳き込んだ。

喉の奥にひっかかる魚粉。

粉そのものが喉に触ってゴホっんゴホん。

スープの味よりも先に咳き込むのは何故。

混ぜ方が足らなかったのかもしれないが・・。



その魚粉、食べ終わった完食状態のお椀の底にどっさり残っていた。

悪行を働く根源は片口いわし煮干し。

「微粉末に適した油分の少ない片口いわしを厳選。スープに馴染む大きさに調整することで煮干しの旨味を・・」とある。

微粉末とはどこまでの微粉末なのだろうか。

スープに溶けているとは決して思えない底溜りを見てみよ、である。

コクうま鬼煮干しラーメンのスープは平子いわし煮干しも入っているが粉末とは書いていないから出汁取りにしたのだろう。

ところがスープの項に書いてあった一文。

「片口いわしをスープに使用し、平子いわしを魚粉にしてトッピング」とある。

かっぱ寿司のホームページには魚粉のことは一切触れていないのが気にかかるが、コク旨がわかるのは、食べ始めて半分くらいになったころだ。

確かに旨味はある。

あるから底が見えるまでスープも飲み干したコクうま鬼煮干しラーメンに次回はない。

(H31. 3.14 SB932SH撮影)

岡・湯屋谷垣内のサンノミヤサン

2020年11月15日 11時43分58秒 | 明日香村へ
本日訪れた明日香村の大字岡。

この地に産の宮とも呼ばれる八阪神社がある。

鎮座地は湯屋谷垣内(ゆやんたにかいと)。

狭い道を行った先に建つ神社は石垣を組んだ丘の上である。

前年の平成29年7月14日に訪れ「サンノミヤサン」行事を調べていた。

『岡に産の宮と呼ぶ安産の神を祀る祠がある。岡本神社ともいい、祭神は高皇産霊神・素戔嗚神・神功皇后である。7月14日に祭典が行われ、明日香村内だけでなく近郷からも妊婦がお参りにくる。元は、花井家の三軒と上田家の五軒が、祭祀をしていたが、数年前からは大字岡で祀るようになった。昼ごろから清掃を行い、孟宗竹の鳥居を立てる(※現在は常設)。妊婦は竹の鳥居に腹帯を吊るし、安産を祈る。夕方、神職による祭典が行われ、下げた御供をゴクマキする。この御供をいただいても、安産に御利益がある。元は、当屋の主人が、当日の朝、吉野川で禊をして、鮎を買って帰り供えた』という。

この記事は、飛鳥民俗調査会によって昭和62年3月に発刊された調査報告書『飛鳥の民俗 調査研究報告第一輯(集)』に載っていた。

行事の時間帯は夕方。

早めに着いて聞き取りをしたい。

そう思ってやってきた大字岡。

山麓線を走ってきた。

車をどこに停めたらいいのか、また知りたい産の宮の地を教えてもらいたく、犬の散歩されていた婦人に声をかけたら、なんと・・。

この日に行われた「サンノミヤサン」行事を務めた年当番家の女性だった。

昔は夕方にしていた「サンノミヤサン」行事。

その日は、午後1時に行われた、という。

場所と時間がわかっていたから駐車地を探す。

鎮座地の湯屋谷垣内もそうだが、岡寺行く急坂道の参道に駐車場はない。

探しあてた場所は、近くにある明日香村の役場。

今日は土曜日、空いている場に停めさせてもらった。

そこから東、南へと歩けば鳥居があった。

扁額のない鳥居はどこの神社に該当するのだろうか。



ふと、視線を落とした鳥居右下に石灯籠があった。

刻印に「八幡宮」とある。

左側に立てていた岡寺に向かう案内。

これより約430m先が岡寺行きの参道である。

参道を歩けば新道の山麓線にたどり着く。

岡寺はそこからまだ先になるが、手前にある治田神社(はるたじんじゃ)の石段が見える。

その治田神社はかつて「八幡宮」と呼ばれていた。

治田神社に掲示する由緒沿革によれば、「当社の創建は明らかでないが、延喜式巻十の延喜神名帳に式内社とされており、十世紀の平安時代には社があったとわかる。・・・~・・・八世紀初頭の岡寺(※龍蓋寺)創建伽藍が、あったと推測されており、寺の鎮守神として、境内地に祀られ、後に治田神社となったとも考えられる。元々は治田氏の祖神を奉祀・・。文安年間(1445~1448)に、一時は大国主命の和魂である大物主命を奉祀されたと古書にある。さらに、社名を八幡宮と称し、祭神の応神天皇を奉祀、現在に至っている」とあったが、明治時代になって治田神社名に戻したようだ。

鳥居傍に建てた石灯籠が「八幡宮」とあるのは、そういうことだが・・。

ちなみに、『飛鳥の民俗 調査研究報告第一輯(集)』によれば、「昭和0年ごろにあった旧講・新講・新々講の三講だった。現在は豊穣講の一組に纏まった村座(講)がある。6月に早苗饗(さなぶり)。9月1日が八朔座(※豊穣講)行事。本社から一の鳥居までの渡御。御幣の神輿遷しや、百燈明に厄除け煎餅を子供に配る。また、神饌は生きた鯉。祭礼後に岡寺本堂前の龍蓋池に放生する。百味の御食と称する供物があり、芋とか、蒟蒻、牛蒡などを煮た“ごんざ”と称する馳走に、3個の大きな握り飯もある」そうだ。

鳥居から100mも歩けば、左手の電信柱に掲げる「安産祈願 産の宮 八阪神社」の木札に目がいく。

右行き矢印に沿って、集落道を行ったそこに八阪神社がある。

石段を登っていけば、社殿下の境内に立てた青竹組みの鳥居が目に入る。



昨年にお会いした年当番家の女性は、午後1時と話していた。

待っていたが、一向に人が集まってくる気配を感じない。

午前中に、青竹の鳥居を立てて、午後一番に神事をされる。

そう、思って待っていたが、誰一人現れない。

社殿裏を見れば、数本の玉串幣を捨てていた。



付近には洗い米も散乱している。

この状態に、行事は終わっている、と判断した。

で、あれば集落に住まいするどなたかのお家に訪ねるしかない。



参道筋に出たところのお家の呼び鈴を押す。

奥から出てこられた男性に、立ち寄った主旨を伝えて教えを乞うた男性は、前総代のT氏。

垣内総代の任期は2年。

今年は役を離れたが、「サンノミヤサン」行事は午前中に終わったと聞いている。

詳しいことなら、現総代に聞いたほうがよいだろうと、垣内住まいのKさんを紹介してくださった。

呼び鈴を押したら屋内から出てこられた。

要件を伝えて今日の行事を伺う。

この日は、都合で午前11時から始まった。

今から2時間前に終わった「サンノミヤサン」。

直会の場は、一の鳥居手前にある百壽司。

ついさっきに終わったばかりの会食。

お家に戻ってゆっくりしていた、という昭和30年生まれのKさんが話してくださる。

八坂神社の“犬”は、多産だからお産に良いと云われている。

“犬”に跨ったら、安産になると伝わっている。

そのことを、息子さんのお嫁さんに話した。

神社に連れていって、「そこに跨ったら、えーで」と言われたお嫁さんは“犬”に跨った。

跨ぐ日は、特に決まりはない。

他人さんに見られないように、こっそり跨ぐ。

呪文もなく、ただ跨ぐだけで安産が叶うご利益さん。

不思議なことに、無事、安産で生まれてきた、という。

生まれた孫は、元気に育ってもうじき1歳になるそうだ。

かつては、安産に願掛けした人たちは座小屋の壁に願掛け札をかけていたが、今は屋内に飾って並べている、という。

青竹の鳥居は、前日にK家の裏山から伐りだした孟宗竹で作った。

行事当日は、朝からみなが集まって鳥居造り。

大字岡の垣内戸数は20。

多くの人たちが集まって作業する。

鳥居を立てたころにやってくる飛鳥坐神社の飛鳥宮司が神事を行う。

そして直会、ということだった。

先ほどまで八坂神社境内にいたが、“犬”は、どこにあるのですか、と聞けば案内してあげると連れてってくださった。



石段を登った境内。

辺りを見渡しても“犬”の存在がわからない。

とことこ歩いてここだと示すKさん。

おもむろに跨って、「こういう感じに腰掛ける」のだと・・。



まさか、と思った石造りの安産“犬”。

青竹で作った鳥居ばかりに気を取られて、その下にあったとは・・。

いわれてはじめてわかった安産“犬”の石造である。

安産願い、つまり子宝願いは、今年の4月25日に訪れた明日香村川原の小山田に住む女性も話してくれた。

小山田の地に鎮座する弁天社を探していた。

弁天社は見つからず、あったのは宗像神社だった。

実は、宗像神社は弁天社とも称していた。

神仏習合の際、弁財天は、女神・宗像神と考えられたことによるそうだが・・。

場所を訪ねた女性が話してくれた子宝。

ここ小山田に嫁入りしたときのこと。

女性の出里は、吉野町寄りの大淀町の生まれ。

その出里の神さんは男の神さん。

男の神さんに子宝願いの願かけをすると、女の子が生まれるといわれていたが、実際は2人とも男の子だった。

弁天さんに願っても叶えてくれなかった子宝願いであった。

ところ場所は明日香村でなく旧月ケ瀬村の月瀬にあった安産祈願の印し。

山の神の所在地探しにたまたま見つかった旧松福寺地蔵菩薩に願いを込めた奉納安産祈願である。

子安地蔵とも称されている地蔵菩薩に奉納する形は布で象った乳房であった。

FB知人のM氏が伝えてくださった淡路島・枯木神社の事例

7月の土用入りの丑の日。

夏まつりの宵宮に、満ち潮を浴びの肌襦袢の女性。

薄い襦袢が海風に煽られて腰巻姿が・・・。

腰掛ける石は10個くらいの子宝石。

満ち潮に子宝石を重ねた子宝の願い。

子宝石は“犬”型石ではないが、現代には見られない子宝願望の習俗例として挙げておく。

ネット探しに見つかった吉野町・吉野水分神社の事例にたくさんの立体乳房型絵馬や母乳を絞る絵馬がある。

富山の天王さんこと日枝神社の安産祈願は、水天宮の子宝犬

形態は母子犬の石像であるが、直接触れることなく、その周りに置いてある“十二支”の印し。

自分自身の“十二支”を探し出し、例えば戌年であれば、“戌”の石を撫でるという形式である。

ただ、願いを叶えていただきたい参拝日は“戌”の日。

また、東京・日本橋にある東京水天宮も、同等の安産祈願がある。

事例はもっと多くあると、推定するが、ここ明日香村の岡の産の宮さんのような犬の石造に跨るケースはまずないだろう、と思う。

サンノミヤサンの聞き取りを終えてから立ち寄った飛鳥坐神社。

前年に取材した夏越し大祓いと上(かむら)のハッコウサン行事写真をさしあげたく立ち寄った。

そこで伺った、サンノミヤサン以外の日程である。

何かの折に取材させていただきたく、事前確認である。

本日に予定していた午後の行事は、明日香村大字真弓の地之窪・櫛玉命神社に。

越(こし)の許世都比古命(こせつひこのみこと)神社行事は、先週に済ませた、という。

いずれも夏祭りの行事。

真弓は夕方5時。

5基の高張提灯に火を灯す夏祭りは、別名に蒟蒻座と称する。

許世都比古命(こせつひこのみこと)神社は、炊いた蚕豆(フクマメ)を供えるようだ。

また機会を設けて取材したい行事である。

(H30. 7.14 SB932SH撮影)
(H30. 7.14 EOS7D撮影)

三休橋筋界隈の食事処を巡回③

2020年11月14日 09時15分20秒 | もっと遠くへ(大阪編)
この日もおふくろの歯の治療に待つ時間を有効利用。

前々回、前回に続く3度目になる三休橋筋界隈のお店巡り。

車はパーキングに停めたままでひとり歩く界隈にある食事処。

表にあるメニューを見て、食べるわけでもない散策である。

ランチメニューがオール700円の居酒屋白鳥は、前回にも取り上げていたが、下に置いた見本が異なるので再掲とした。

さわら定食、焼きさば定食、さんま定食の魚もんに焼き肉定食、ヒレカツ定食などの肉料理もある居酒屋白鳥。

日替わり定食は煮魚、白身魚のフライに冷ややっこ、若鶏唐揚げなども・・。

そば工房酒肴旬菜井筒は、日替わり定食がサービス定食の700円。



うどんまたはそばも付いたこの日のサービス定食は、かつ丼に親子丼。

かやく飯まで付く天ぷらそばやカレーうどんもある。

写真でメニューを紹介する750円定食に親子丼、カレー丼に懐かしい木の葉丼もあれば、800円のかつ丼、830円の天とじ丼もあるが・・かつ丼定食を頼んだらどっちになるんだろうね。

アパホテル内にあるバイキング料理店はKentEast。



1080円のランチバイキングは写真を見る限りでは洋風料理だな。

深夜の25時まで営業している焼鳥夢見鳥。



夜は主に宴会コース。

地鶏が売りのお店。

店名物料理と謳っている970円の地鶏もも炭火焼き定食をはじめに、720円の地鶏の炙り親子丼、720円の鶏そぼろマーボ丼、750円の鶏カツ丼、820円の地鶏ささみの山かけ鉄火丼などなど・・。

店並びにあった得正のカレーうどんと福島上等カレー。



間違って入店する人が多いらしく、両店とも黄色い札で示す矢印の向き。

その下に貼ってあった写真のお顔。

2014年5月23日、上等カレー店に来店したボクシングの村田涼大選手がポーズしていた。

(H31. 3.14 SB932SH撮影)

味のマルタイの黒マー油とんこつ熊本ラーメン

2020年11月13日 09時28分49秒 | あれこれインスタント
これもまた賞味期限切れになったカップ麺。

数日前に切れていたが、昼メシどきに間に合わなくてようやく口にすることができる。

購入日は前年の平成30年10月29日。

スーパーサンデイ筒井店で売っていた特売価格の79円。

真っ赤なパッケージに惹かれたのもあるが、消費者目線にたった特売価格に釣られたわけだ。

賞味期限がだいたいわかってきた。

ここ何度か対応したカップ麺の賞味期限。

数例ではあるが買ってから半年である。

つまり店屋に売っているカップ麺は半年になるまでに食べておきたいというものだ。

多くて10カップが我が家の在庫数。

少なくて4個程度の個数であるが、毎日に食べることはない。

数週間に1回といったところだ。

さて、この真っ赤なパッケージは味のマルタイの黒マー油とんこつ熊本ラーメン



熊本で思い起こすのが火の国である。

阿蘇は火山。

今もなお噴火状態。

この日の活動状況は噴火警戒レベルが2。

真っ赤な溶岩流が・・・なんてことは想定したくないが。

真っ赤な要素は味である。

カップラーメンに落とす黒い液体ソースはマー油。

焦がしにんにく、ごま油で作った調味油。

真っ赤なイメージから想定するラー油。

唐辛子で作った辣油が相応しいと思うのだが、ここは熊本ラーメンといえば焦がしにんにくにごま油で作ったマー油。



黒でなく赤のマー油であれば、ピリリと辛い花椒と唐辛子なんだがなぁ。

おまけにどぶどぶどぶ・・と注いだ熱湯。

勢いありすぎて指定の目盛り線を越えてしまったことが味を落とすことになるとは・・・。



不味くはないのだが、なんとなくパンチに欠ける味。

とんこつ味も薄いのはお湯のせいだ。

ダメとはいえないお湯いれミスは私の手が滑っただけだ。

機会があれば、ちゃんと食べてみたい味のマルタイの黒マー油とんこつ熊本ラーメン。

特値のお店を探し求めて・・・。

(H30.10.29 SB932SH撮影)
(H31. 3.13 SB932SH撮影)

奈良を知ろう!学ぼう!第3回郷土学習講座「大和郡山の祭りと行事」in大和郡山市三の丸会館

2020年11月12日 09時15分37秒 | 民俗を聴く
「大和郡山の祭りと行事」を解説されると知って応募要領を見る。

主催は奈良県庁。

申し込みは葉書投函もあるが、ネット申請をした。

申し込みは「第3回郷土学習講座~奈良を知ろう!学ぼう!~「大和郡山の祭りと行事」受講参加申し込みフォーム」に沿って入力する。

入力はしてみたもののちゃんと行っているのかどうか疑わしいからもう1回入力投稿したが、反応は却ってこなかった。

諦めた申し込みであったが、間近になって入力したメールアドレスに返答された番号が19番で受付された参加券が届いていた。

参加券メールを送ってくれた所管課は奈良県教育委員会事務局/人権・地域教育課だった。

印刷した参加券付きメールを持参、会場受付のある大和郡山市三の丸会館小ホールに出かけた。

ほぼ満席になった会場に写真家Sさんが座っていたからともに聴講した。

会場に顔見知りの人たちに出会う。

一人は同市豊浦町に住むNさん。

もう一人は市観光VGCの前会長。

他にも知人が会場におられそうだが・・。

司会が紹介する本日のテーマを話す講師は奈良民俗文化研究所代表の鹿谷勲さん。

数年前まで奈良県立民俗博物館に在籍されていた。

本日の講演テーマは「大和郡山の祭りと行事」。

そのタイトルで企画展が行われたのはずいぶん前の平成22年度事業だった。

図録は350円で今も立民俗博物館で販売している。

企画展当時までに取材した市内行事の数々を網羅している。

大和郡山の年中行事は実に多彩であり多様な形式、形態で継承されてきた。

鹿谷さんが博物館に異動されて間もないころに伺った。

そこで言われた大和郡山の行事を調べてほしい、だ。

手掛かりはほとんどない。

市内観光協会が発行するパンフに少し。

それだけで調べるには無理がある。

鹿谷さんが手元に渡してくれた市内に鎮座する神社系の資料。

それに書いてあるのは場所と神官名に電話番号ぐらいなもの。

行事の一切が書かれていない。

神社に出向いて神官に教えを乞う。

乞う、といっても何を尋ねるのかさっぱりわいてこない。

とにかく一歩、一歩を進めるしかないと思って休みの日に駆けずり回った。

企画展の開催は平成22年12月11日から翌年の平成23年2月6日までだった。

行事をとらえた写真だけでなく展示物品もとお願いされて協力をお願いした取材先。

心温かくも、さまざまな展示物品の出展協力してくださった。

忘れもしない奮闘ぶりに加えて解説までも。

これらは現ブログに残している。

あれから8年、今も続けている大和郡山の年中行事調査

神社、寺行事に地域、或いは講行事から家の習俗までも。

実際に取材した数は3月現在で323行事。

下見段階の未調査行事数は136行事もある。

とてもじゃないが無理。

匙を投げたわけではないが、時間がない。

取材してから中断になった行事は3件。

再調査もできていない行事は多々あるから、中断はさらに増えているものと思われる。

さて、始まった講演である。

聴講のすべてをメモるのは困難。

断片的なメモ録であるが、下記に列挙しておく。

聞き間違いがあるかもしれない。

その点、ご容赦願いたい。

「大和郡山市が・・8年、9年・・」。

現在活動中の奈良民俗文化研究所の紹介。

「小泉神社などの行事を拝見して奈良盆地にある大和郡山の行事は大阪の影響を受けたダンジリが多い」という。

庶民の生活文化の“民俗”に対して、東南アジアを勉強するのは“民族”。

自分のことを調べる場合が“民俗”。

庶民の暮らし、有形文化財問わず、価値が高いとはいえない生活の移り変わりがわかるものが、“民俗”であるという。

太鼓踊りの踊りは無形文化財。

太鼓や笛は有形文化財。

今回は指定されていないものも含めてお話します、と本題に移った。

東山中に対して西山中と呼んだ時代もあったが現在は死語。

村の人は“ヒロミ”に行ってくる、といえばそこは奈良盆地部。

“ヒロミヤッコ”の呼び名もあったらしいが・・。

宇陀に最東が“奥”。

奈良坂辺りは大和の北になる。

口吉野に奥吉野を南山と呼んで区分けしていた。

「大和へ行く」とはどこになるのか。

大和は国中(※くんなか)だと高齢者はいう。

伊豆七条町に子どもが集落を巡って“フクマル“呼びをする火の習俗がある。

お盆も火を焚く。

1月の迎え火にとんども火。

神仏送り迎えに火が要る。

外川町に砂撒きがある。

正月さんの道。

神迎えは山の暁。

川の砂。

盆地の西側に残っている砂の道、或いは砂撒きは家々を砂で繋ぐ。

大阪・四條畷依りにある上田原の地。

そこではお日さんマークの他、不思議な形を砂で描く庭絵がある。

“ゾウガイ”、“ドウガイ”などの名がある注連縄。

他に呼び名があれば教えてほしいと・・いわれるが。

自宅に戻ればメモしているから・・と心の中で呟いた。

奈良市・西ノ京の奥柳の地。

ここに“ソウガイ”系統があった。

矢口の座の注連縄、繋がりなのか、東明寺・八阪神社の行事の綱組みの際の掛け声が“チョーサじゃ チョーサじゃ”。

境内に描いた枠組みは「早生」、中生」、「晩稲」の三種。

綱組みの輪の中に入ったら蛙になるといった長老。

昔はそう言った、と・・。

ツナカケは村の入り口にかける。

粥占(かゆうら)からの作付け。

神名帳(じんみょうちょう)を詠みあげるオコナイがある。

現在はオコナイと呼ばずに法会と呼ぶ。

これらはこうなってほしいという予祝(よしゅく)。

野迫川村・北今西のオコナイにカズラ組みがある。

正月早々に行われるそれに“ハナ”を飾る。

大和郡山の小林町のオコナイは内陣を叩く。

湯立ての湯。

昭和60年の春日おん祭りに復活した湯立て。

“ソネッタン”というのは里の巫女。

加奥さん、坂本さんが祓ってくれる“シャンコシャンコ”。

大昔の絵に大宿所の御湯(みゆ)がある。

子どもが囃し立てる踊りがある。

その絵図に平鉦も打ち鳴らす情景も描いている。

昔、“オンダ”行事があった富雄の添御縣坐(そうのみあがたにいます)神社

田んぼに松苗とごーさん札が苗代に立てていた。

椿の花を添えて水口に祭っていた。

金丸講の本山は城下町内にある薬園寺。

井戸野町の行者講行事に子どもが町内を巡って御触れをする。

常福寺に鉦があった。念仏講が残した鉦は9枚。

文化十三年(1816)に“天下一”称号の刻印がある慶安五年(1652)製作の鉦。

額田部村へ寄進した“樋口久太夫”の鉦。

寄進者は48の念仏講に寄進したそうだ。

白土町に子どもの“チャチャンコ”がある。

8月7日からの毎日。

14日まで続ける、他では見られない極めて珍しい子どもの涅槃講。

打つ鉦の音から“チャチャンコ”の名がついたと思われる。

山田町の秋祭り。

“デンデラコ”の名称は太鼓の音から・・。

小林町・杵築神社に奉納した絵馬が珍しい。

絵馬に書いてある文字が“堂頭”。

町の子どもたちが集落を巡って金もらい。

絵馬に名前を書いてもらって奉納する。

これらの事例から、大和郡山市の祭りのキーワードはコドモ“では、と締めくくられた。

(H31. 3.10 記)

ちゃあしゅうや亀王東九条店の九州油そば

2020年11月11日 10時50分42秒 | 食事が主な周辺をお散歩
ラ・ムー京終店から国道を渡ったすぐ近くにあるラーメン屋がある。

十数年も前のことだった。

子どもたちとともに連れだって食べにきたラーメン店。

そのときに食べた油そばの味が忘れられない。

いつかまた行ってみたいと思いつつ心は離れていった。

カップラーメンにいくつかの油そばがある。

いずれも美味しくいただいているが、本物を忘れることはない。

月に一度の100円割引券が新聞チラシに配られる。

その度に食べたくなる油そば。

通りを走っていてふと気づく油そばの味。

ありがたい券を持ち合わせていないから通り過ぎる。

今度こそはと思って切り抜いた割引券を車に積み込んで機会を待っていた。

待ち焦がれていたその日がやっと。

月ケ瀬月瀬に梅を愛でてから訪れた第8回あすか会写真展

会場は入江泰吉奈良市写真美術館の一般展示室。

友人、知人たちが知らせてくれる展示写真から学ぶもの。

そのときにお会いできた友人、知人たちと近況報告するとともに写真談義が愉しい。

退館した時間帯は正午20分。

ここからならすぐ近くになるちゃあしゅうや亀王東九条店を目指す。

入店はほんまに久しぶり。

はっきりは覚えていないが家族で来たときは窓際のテーブル席だった。

この日は独りメシ。

いつもそうなのだが・・。

注文前に確認しておきたい割引サービス券。

提示したらOKと。

ご注文が決まったらのちほど、と云われたが、心の中に決めている。

九州油そばをお願いしますと伝えたら、スープが付いています。

トンコツですかショーュっですか・・・。

トンコツスープってなんだよ。

聞きなれないショーュって何なんですか?。

それはショーっ・・・。

えっ、もう一度・・。

どうやら女店員さんの特徴ある言葉遣いのようだった。

ショーュっとはしょうゆ味のスープであった。

ラーメンはトンコツ味もあれば醤油味に合わせたトコツ醤油味もある。

うち、トンコツと醤油味が別椀に入れたスープが提供されるということだった。

以前、というかずいぶん昔の記憶にはそれがない。

当時は提供していなかったのだろうと思う。

九州油そばは税込み650円。

その一杯に一杯のスープ椀が付いてくる。

麺のないスープ味に興味を抱くがトンコツ味はちょっと馴染まないから醤油味をお願いした。

できあがるまでに用を足したい。

店主に伝えたら、外にある自動販売機の並びに、ということだった。

なるほどと思えた店外に据えたトイレである。

注文してから5分後には配膳された九州油そばにしょうゆタレスープ。



お客さんはほぼほぼ満席。

一気に注文が重なる場合もある。

あれば待ち時間は増すが、この日の客入りはなぜか退店があってすぐに入店する具合。

テーブルの後片付け時間が若干重なる程度の待ち。

待ち時間に注文を固めておく人もおれば、即答される常連さんも多し、である。

映像は配膳された状態の九州油そば。



食べるには、まず始める混ぜ混ぜ作業。

底に溜めている味。

油そばの基本にあるタレは底にある。

具材とともに麺を絡めたら色合いが変化する。

脂ぎった色具合にほのかに香る油。

こってりでもない油に絡んだ麺をずずっとすする。

一気に吸い込まれていく麺が実に美味い。

味は旨旨・・・。

食べれば食べるほどに旨味が増す。

口のなかで油そばが躍る。

そう思ったくらいに旨旨味。

コシのある縮れ麺に絡んだ油そばタレが抜群に美味い。

ちゃあしゅうは1枚。

実に柔らかい。

箸で摘まんだだけでもとろけてしまうほどのやわらかさ。

麺と絡めて食べたら美味さ倍増。

倍増はメンマの場合も同じ。

食欲をさらに高めるメンマも絶品。

細く刻んだニンジンの味は見えなくなるが、刻みネギは若干邪魔だなと感じるのはなんでだろう。

カップ麺の油そばでは味わえない本物の味。

底に近づくほどドロドロ油。

これすべてが旨み。

ちょっとしたご飯。つまり追いメシを入れて食べてみたいと思ったが麺に吸われて綺麗に完食。

大満足に味に浸っていてはスープが冷めてしまう。

油そばの味がわかってからは食べ続け。

止まらない箸を無理やり停めて口はスープ椀。

九州油そばに馴染んでなかった刻みネギ。

実力を発揮したのはスープだった。

濃い目の醤油だしスープ。

胡椒をたっぷり入れているのではと思えたくらいの味にピリリと引き締まる。

それにしても予想外のスープ量。

もっと小さな器だと思っていたがなんのその。

ご飯2杯も盛れそうな大きな椀にたっぷりスープ。

飲めども飲めども減らない。

半分くらいになったところでカウンターに敷いてあったメニューに目を落とした。



そこにあったとっぴん具、でなく、かえ玉である。

1玉で150円。

半分なら90円。

早めに気が付いておれば半玉を頼んでいただろうに。

もうひとつ気になるお好きなラーメンとセット選び。



かえ玉は100円。

ご飯も100円。

どちらもスープに入れて食べてみたいものだ。

セットは他にもある。

ハーフじゃんじゃん丼セットが200円。

名前で思い出したじゃんじゃん丼。

小さく切ったちゃあしゅうにネギを混ぜた丼は食べたことがある。

タレは少なかったが味は申し分なかった。

他にも200円のハーフタマヨ丼セットとか300円のぎょうざライスセットにも興味がある。

大満足のちゃあしゅうや亀王東九条店の九州油そば。

来月の新聞チラシをもってまた来て食べてみたいが、昔味もしくはただの醤油ラーメンにとんこつらーめんも味わってみたい。

いずれも650円のラーメン。

九州油そばの加減から味は濃いだろうな。

ちなみにこの日の支払いは100円割引券が適用されたので550円。

ありがたく利用させてもらって美味い味を愉しませてくれた。

店主に美味しいお味にありがとうございますと伝えて退店した。

(H31. 3.10 SB932SH撮影)