昨年春頃に、ニューチンク用のホイールを色々と物色したのですが・・・・
ないんですね、納得できるものが・・・・ 鋳造?? ・・・
確かに最近は鋳造でもかなり軽量な物が出てるんですが・・・・
ですがやはり強度・精度・重量といずれも鍛造に軍配が上がると思います。
しかも、今時珍しい4穴PCD98!!
これに無理やりセンターハブスペーサーやら果ては偏心ボルト・・・・・
(私的にはクルマの一番重要な所に変則的な装着はとっても不安です)
という事で・・・・・ 「ないものは造るしかないね・・・・」
私が知る限り現在国内で鍛造ホイール製造しているのは3社しかないと思うのですが。
その中で、富山のTAN-EI-SYA WHEEL SUPPLY(TWS)
私的には・・・鍛栄舎ですが。
TAN-EI-SYA
独自の裂開鍛造製法で非常にレベルの高い物作りされているホイールメーカーを訪問。
当初はマグネシウム鍛造での製作を目論んでいたのですが、どうやら大口径の18インチ以上であれば可能性が高いのですが残念ながら16~17インチサイズですと大元の鍛造型を一から造る必要が・・・・・・・費用 ランボルギーニ 1台!!
LOTUS 1台分ならやるつもりでしたが・・・・今回はあきらめ。
仕様は MT-DRACO 独自の設定で設計。
削りだしホイールの場合、やはりその切削時間によってかなりコストが左右されますので
通常は単純にホイールを水平にジグで固定して垂直に切削歯が移動して20~30分位で
切削作業を終えるようなんですが・・・・ 私の場合は ・・・・120分以上(汗
しかも表・裏そして横と気が付いたら3軸と5軸のマシニングがフル稼働状態でして
特にスポーク部分の横の切削イメージはH断面コンロッドの形状だったのですが
現実は厳しくてイメージ通りに切削する為には専用の歯を購入しなくてはいけないようで
(か~るくニューチンク・・・1台分)
今回は断念、あくまでも今回は?!
ここまで来るのに実は詳細をお披露出来ない思考錯誤がてんこ盛り状態だったのですが・・・・
特に、通常製品との比較でリム肉厚をコンマ2~3ミリ薄く製作するのには競技用の
F1ホイールの製作方法が非常に参考になりましたが、鋳造ホイールと比較するとその差は
1・2ミリは違ってくると思います。
強度テストに関しても通常のJWL基準よりも更に厳しい条件設定にて設計。
しかも強度基準はPCD98ではなくPCD100の基準で実施。
(実はこれもかなり条件はきつくなって・・・・とっても苦労しました)
それと、一番苦労したのが単純に軽いホイールは他にもあると思いますがより高い精度で
真円度を追求しましたので、多分ホイール単体でのバランスはかなり高いレベルに仕上がってます。
MT-DRACO 鍛造ビレット総削り出しホイール完成です!!
詳細は 080-6689-9950 にご連絡ください。