MT-DRACO CFRPドライカーボンパーツについてお知らせ:
ブランド立ち上げの処女作のLOTUS用 CFRPドライカーボンパーツ、受注生産にて約3年程コツコツと製作してきましたが
現状の仕様での継続製作が非常に困難になってきております。
航空機産業向けのカーボン素材使用比率が飛躍的に増加したのも一因と思いますが原材料価格が3年前と比較すると7割近く
高騰しているだけでなく、これまでのMT-DRACO専用プリプレグ素材手配をする為には大量に購入する必要がありますが
プリプレグカーボン素材は日持ちしない為一旦手配を掛けると基本的に2~3か月以内に使い切らなければなりません。
(冷凍保存出来る施設があれば回避できるのですがね・・・)
更に、追い打ち?! を掛けるような問題も一部発生。
昨年納入したEXIGE用エンジンフードでクリア塗装時の脱脂不十分と思われるクスミがある事が判り
その後お客様には3ヵ月もお待ちいただいて別途代替品を製作しました。
通常ならば1.5ヵ月にて製作しているのですが・・・
実は、この代替品製作時にカーボン元型が損傷している事が発覚、型修正にかなりの時間を取られました。
一見、いつもの MT-DRACO クオリティー !!
むむっ! 傷のような・・・
実はこれプリブレ製造過程における繊維混入が原因で事実上プリプレグ張り込み時には全く判らないのがつらい所。
プリブレはご存知のようにカーボン繊維にエポキシ樹脂をあらかじめ含浸させておき、フィルムと離形紙で保護された状態で送られてきます。その際にカーボンの表面の確認ができません。
当然悪いのが来ているとは思っておりませんのでフィルムと離形紙がついている状態で裁断していきます。
型に張り込む際離形紙をはがすのですが、その際にも表面のチェックはしますが、実際、表面を見ても樹脂が含浸されているので繊維目を確認することは困難です。
このあたりの事情は既存のドライカーボンパーツよりも数段高いクオリティーでの製作をコンセプトとするMT-DRACO
ブランドポリシーが災いしたと思いますが・・・
そもそもCFRPドライカーボンにする目的は第一に、その圧倒的な強度と軽さでコスト度外視の競技用ヨットやF-1
更にはここ最近は航空機での使用比率は飛躍的に増加してますが
そのいずれも基本的には材料メーカーの製造過程における繊維のヨレや繊維混入については、成形品の性能上に問題なければよしとせざるを得ないのが現実。
そして、カーボン製品の表面仕上げは塗装ないしデカールが基本となります。
結果、MT-DRACOとしては非常に残念ですが現行仕様での受注生産を終了せざるを得なくなりました。
そこで、今回最終となりますが材料手配可能なロット生産が見込めるようであれば(多分最低でも各パーツ5set以上・・)
本物を見分けるオーナー様の為に対応したいと思います。
但し: 元原材料の折傷及び一部ボイド等は製品の性格上ご容赦。
表面仕上げは無塗装となります。
一応?! 来月7月中旬に注文締切後予定納期は12月クリスマスプレゼントと考えておりますが状況により変動すると
思います。 詳細ご興味ありましたら連絡下さい。
なお大変申し訳ないのですが材料手配ロットにならない場合は製作中止とさせて頂きます。
これ以上の精度とクオリティーないと思いますので今回のラストチャンスにあなたのLOTUSを
更に心地よい相棒に変身させてみては!!
海外向け出荷されたサイドインテークボックス。
特に、EXIGEの場合は既存サイドインテークパネルの装着方法は最悪です。
取り付けステーが吸入抗のど真ん中に衝立上に・・・
更に、いわゆるビッグインテークと云われるサイドに大きく張り出した物も空力的には
最悪で効率も良くありませんよ・・・
この形状はその辺も検証しながら更にオリジナルデザインを崩さない形状で製作してます。
裏面の仕上がりも他社製品及び純正オプション品と比べてみると良いかもしれません。