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春に出会った房総の勝浦

2005-03-15 13:04:53 | 見て歩き
 千葉県の鴨川から少し南下した和田町に、花嫁街道から烏場山(からすばやま297m)に登るコースがあって、低山歩きには最適の山なので、きのう出かける。

 朝、冷えたがいい天気に恵まれ、自宅を9時過ぎに出る。ところが、どこでどう間違えたのか、変だな?と思ったのが勝浦に入ってから。千葉市に住んでおおよそ30年近くにもなっているのにである。時間も正午前になっていた。もう山歩きの意欲は消え失せて、見晴らしのいい場所でお弁当にしようと、勝浦漁港の先に車を走らせる。勝浦は朝市で有名なところ。以前はちょくちょく来たものだ。

 漁港の先には灯台や官軍塚の園地があって整備されている。この官軍塚は、戊辰(ぼしん)の役の末期、熊本藩兵350名の遭難碑として供養されている。展望台やトイレもあり、太平洋がブルーに染まり、漁船が白い航跡を描いている。ピンクの花の彼岸桜、日本タンポポ、野草のオオイヌノフグリが咲き、ウグイスのまだ慣れない鳴き声も聞こえた。陽射しが暖かくここには春が確実に訪れていた。道を間違えたせいで出合ったうれしい時間を楽しく過ごす。