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お気に入りの表現(11)ウィリアム・G・タプリー「ケープ・コッドの男」から

2005-03-24 13:12:45 | お気に入りの表現
 弁護士ブレイディ・コインのシリーズ。たまに出る秘書のジュリーも個性的で可愛い。

 “彼女は10時10分過ぎに彼を通した。やっとブザーを鳴らして、ミスター・ホプキンズがお待ちです。もうお会いになれますかと聞いてからだ。「僕は暇だから、親指をくるくる回しているところだよ、ジュリー」と私は彼女にいった。「彼には、そんなプレーはしなくていいんだぜ。クライアントではないんだからね」
 「ミスター・ホプキンズには、時間は30分しかさけませんと念を押しておきます」彼女は部屋の向こうで彼女の言葉に耳を傾けているホスキンズに聞かせるため、こう言った。”
タプリーの比ゆやユーモアは大好きで、新刊を待っているがなかなか出ない。

 海外旅行で頻繁に遭遇するのが、チップを渡す場面だろう。私も経験があるが、札をそのまま手渡すのはあまりスマートといえないし、相手の態度からやはりさりげなさが必要と感じた。そこでこの本が回答を与えてくれる。“10ドル札を四つ折にして手渡した”とあって、おおっぴらにしないのがマナーのようである。ガイド・ブックにはチップに触れているが、どのように渡すかは書いていない。