三人の子持ちのシングル・マザーでかなり下品な女エリン・ブロコビッチ(ジュリア・ロバーツ)は就職活動をしていた。面接で断られた帰り道、信号無視の車に後部をぶつけられてむち打ち症になる。賠償裁判で口汚くののしったのが、陪審員の心証を害し裁判に負ける。
電話で就職活動を続けるが、三人の子持ちの上、特別の資格を持っているわけではないのでどこにも勤め口はない。最後の賭けに出る。
交通事故の裁判を担当した弁護士エド・マスリー(アルバート・フィニー)の事務所に押しかけ就職を果たす。
この女の服装はおおよそ弁護士事務所で働くものとはかけ離れたもの。胸を大きく開き谷間をこれ見よがしにしてスカートは超ミニ、すらりとしたあんよは目の保養になるが。注意されても無視。
ところがPG&H社という大企業の六価クロムの垂れ流しの事実を突き止める。周辺住民に気化しやすい六価クロムで、皮膚炎や潰瘍、肝臓障害、貧血、肺がんなどで多くの人が苦しんでいた。集団訴訟に発展していく。
エリンは好色おやじに口説かれているのではないかと疑っていたのが、実は元従業員で上司から秘密書類をシュレッダーにかけるよう命じられたが、この男はその命令に従わなかった。それは決定的な証拠書類だった。
その書類を協力弁護士事務所に持ち込む。その弁護士から書類入手手段を聞かれ、これまた最高の下品なたとえで応じる。
セリフを日英で示すと、
“Well, seeing as how I have no brain or legal expertise(私は頭がトロくて法律オンチ)
and Ed here was losing faith in the system.(エドもやる気なし)
I just performed sexual favor.(仕方なくお色気作戦で)
Six hundred and thirty-four blow jobs in five days.(634人にフェラしまくったの)相手を煙に巻いて本当のところは言わないというしたたかさ。
上記のセリフを吐く場面 アルバート・フィニーとジュリア・ロバーツ
実話の映画化で、エリン・ブロコビッチ本人もウェイトレスのチョイ役で出ている。このDVDに本人のインタビューも入っているが、なかなか聡明な感じがする。どうしてこの人が就職に困っていたのか理解できないが、おそらく自己主張が強く、品性や服装も原因だったのかもしれない。
エリン・ブロコビッチ本人
結局、調停裁判の和解額は3億3千3百万ドル日本円で約380億円にもなる。アメリカの裁判史上最高の和解額だそうだ。
さて、弁護士の報酬の仕組みは、勝てば和解額の40%を手にし、負ければゼロで経費分が持ち出しになる。
原告のドナ(マージ・ヘルゲンバーガー)に和解額を伝える場面は、実力ある女優の演技に圧倒され涙腺が緩む。エリンはボーナスとして、200万ドル(約2億3千万円)を贈られる。しばし呆然とするエリン。
マージ・ヘルゲンバーガー
ジュリア・ロバーツはこの映画でアカデミー主演女優賞を受賞し、アルバート・フィニーはアカデミー助演男優賞にノミネートされた。
監督 スティーヴン・ソダーバーグ1963年1月ジョージャ州アトランタ生れ。00年にこの映画と「トラフィック」がアカデミー監督賞にダブル・ノミネートされ「トラフィック」で受賞している。
キャスト ジュリア・ロバーツ1967年10月ジョージャ州生れ。アルバート・フィニー1936年5月イングランドマンチェスター生れ。アーロン・エッカート1968年3月カリフォルニア州サンタクララ生れ。マージ・ヘルゲンバーガー1958年11月ネブラスカ州生れ。
電話で就職活動を続けるが、三人の子持ちの上、特別の資格を持っているわけではないのでどこにも勤め口はない。最後の賭けに出る。
交通事故の裁判を担当した弁護士エド・マスリー(アルバート・フィニー)の事務所に押しかけ就職を果たす。
この女の服装はおおよそ弁護士事務所で働くものとはかけ離れたもの。胸を大きく開き谷間をこれ見よがしにしてスカートは超ミニ、すらりとしたあんよは目の保養になるが。注意されても無視。
ところがPG&H社という大企業の六価クロムの垂れ流しの事実を突き止める。周辺住民に気化しやすい六価クロムで、皮膚炎や潰瘍、肝臓障害、貧血、肺がんなどで多くの人が苦しんでいた。集団訴訟に発展していく。
エリンは好色おやじに口説かれているのではないかと疑っていたのが、実は元従業員で上司から秘密書類をシュレッダーにかけるよう命じられたが、この男はその命令に従わなかった。それは決定的な証拠書類だった。
その書類を協力弁護士事務所に持ち込む。その弁護士から書類入手手段を聞かれ、これまた最高の下品なたとえで応じる。
セリフを日英で示すと、
“Well, seeing as how I have no brain or legal expertise(私は頭がトロくて法律オンチ)
and Ed here was losing faith in the system.(エドもやる気なし)
I just performed sexual favor.(仕方なくお色気作戦で)
Six hundred and thirty-four blow jobs in five days.(634人にフェラしまくったの)相手を煙に巻いて本当のところは言わないというしたたかさ。
上記のセリフを吐く場面 アルバート・フィニーとジュリア・ロバーツ
実話の映画化で、エリン・ブロコビッチ本人もウェイトレスのチョイ役で出ている。このDVDに本人のインタビューも入っているが、なかなか聡明な感じがする。どうしてこの人が就職に困っていたのか理解できないが、おそらく自己主張が強く、品性や服装も原因だったのかもしれない。
エリン・ブロコビッチ本人
結局、調停裁判の和解額は3億3千3百万ドル日本円で約380億円にもなる。アメリカの裁判史上最高の和解額だそうだ。
さて、弁護士の報酬の仕組みは、勝てば和解額の40%を手にし、負ければゼロで経費分が持ち出しになる。
原告のドナ(マージ・ヘルゲンバーガー)に和解額を伝える場面は、実力ある女優の演技に圧倒され涙腺が緩む。エリンはボーナスとして、200万ドル(約2億3千万円)を贈られる。しばし呆然とするエリン。
マージ・ヘルゲンバーガー
ジュリア・ロバーツはこの映画でアカデミー主演女優賞を受賞し、アルバート・フィニーはアカデミー助演男優賞にノミネートされた。
監督 スティーヴン・ソダーバーグ1963年1月ジョージャ州アトランタ生れ。00年にこの映画と「トラフィック」がアカデミー監督賞にダブル・ノミネートされ「トラフィック」で受賞している。
キャスト ジュリア・ロバーツ1967年10月ジョージャ州生れ。アルバート・フィニー1936年5月イングランドマンチェスター生れ。アーロン・エッカート1968年3月カリフォルニア州サンタクララ生れ。マージ・ヘルゲンバーガー1958年11月ネブラスカ州生れ。